マノーのリオ・ハリアントは、今シーズン後半に参戦するための資金が得られなかったとしても、今週末のF1ドイツGPには出場できる見込みだという。
ハリアントは今季マノーと契約しているものの、参戦資金は先週末のハンガリーGPまでしか確保されていなかった。マネージャーであるピアース・フニセットは、チームがホッケンハイム参戦に許可を出すと考えており、そうなればサマーブレイクの間に、残りレースへの参戦資金集めができることになる。
「そうなることを願っている。このあと3週間の休暇があることを考えると、それが理論的だと私は思う。チームも同じように考えて、時間を与えてくれることを望む」
状況が数日のうちに変化する可能性はあるかと聞かれると「絶対ないとは言えない」と、ハニセットは言う。
マノーのレーシングディレクターであるデイブ・ライアンは、決定権はオーナーのステファン・フィッツパトリックが持つと語る。
「忘れてはならないのは、リオには今シーズン末までの契約があるということ。その契約を履行するか否かは、彼らに委ねられている。そうできるだけのチャンスは与えてきたし、ともに仕事をしてきた。リオはチームにとって素晴らしい存在なので、彼に残ってもらってプロジェクトを進めたい。最終的には資金の問題になる。私は、その部分から一歩引いた立場ではあるが、状況を見守ろうと思う」
最終戦までは日本のスーパーフォーミュラと日程がバッティングしないため、マノーはストフェル・バンドーンを走らせるのではないかという噂もある。これについてはマクラーレンのスポークスマンが「ロン(デニス)がすでに話しているように、ストフェルはマクラーレンの一員だ。しかし彼には才能と実力があるので、他のチームが興味を示したとしても驚きはしない。だが、噂は噂でしかない」と、否定的な発言をしている。
昨年のGP2チャンピオンであり、負傷したフェルナンド・アロンソの代役として初参戦したバーレーンGPで10位入賞を果たしたバンドーンの能力は、ライアンも認めている。
「ストフェルが優秀な若手ドライバーであることは、疑いようもない事実であり、コース上での経歴も素晴らしい。しかし我々はリオと仕事をしており、リオと一緒に前進していきたい」