トップへ

シンティアム・アップル・ロータス スーパーGT第4戦SUGO 決勝レポート

2016年07月25日 18:41  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

シンティアム・アップル・ロータス
2016/07/25
エルシーアイ株式会社
Press-Information

スーパーGT第4戦 菅生 300kmレース 決勝レポート

 7月24日(日)、スーパーGT 第4戦 SUGO GT300km RACEが開催されました。シンティアム・アップル・ロータス(SGT EVORA)を走らせるCars Tokai Dream28は、土曜日の予選で11番グリッドを獲得。得意とするスポーツランドSUGOのコースでその活躍が期待されました。

■フリー走行
 天候は曇り空。朝方に降った雨がコースを塗らす難しい状況で、9:00から30分間のフリー走行が始まりました。最初にステアリングを握ったのは、高橋選手。まずは決勝レース用のニュータイヤを履いてコースインし、皮むきを済ませるといったんピットへと戻りました。ちょうどその頃一台のGT500マシンがコースオフし、走行は赤旗中断に。

 これが再開されると、遂に空からは小雨がぱらついてきました。決勝用シミュレーションを行うために、ユーズドのスリックタイヤを履いていた高橋選手は、徐々に強まる雨脚にレインタイヤへとチェンジ。その後雨はさらに強まり、各車ワイパーをオンにして走行するまでになりました。

 残り18分となったとき、SGT EVORAに、追い越しを掛けてきたGT500マシンが接触。これでSGT EVORAのフロントバンパー右側が破損しましたが大事には至らず、高橋選手は全9周を走行。加藤選手も確認のために計測2周を走り、1分32秒.926をマークしました。

■決勝レース
 今にも振り出しそうな空模様のもと、14:00ちょうどに300kmの決勝レースがスタートしました。第一スティントのドライバーは、フリー走行で感触をつかんだ高橋選手。ショートスティントをこなし加藤選手へとバトンをつなぐのが今回の作戦であり、加藤選手の言葉を借りれば「序盤の混乱を切り抜ける」ことがその命題でした。

 28台のGT300マシンが一斉にコントロールラインを通過してレースはスタート。No.2シンティアム・アップル・ロータス(SGT EVORA)も、11番手から追い上げを開始しました。しかしその一周目に、アクシデントは起こりました。1コーナーをクリアし、2コーナーに差し掛かる複合コーナーの中腹あたり。ここでSGT EVORAは前走車と接触し、スピンを喫してしまったのです。

 これによってマシンはグリーン上にしばらく停止。ピットは一時騒然となりましたが、そこから高橋選手は再びエンジンを始動させ、なんとかコースへと復帰しました。残念ながらこのロスタイムでレースは絶望的に。加藤選手の言葉が裏目に出た、非常に悔しい展開となってしまいました。またマシンは左フロントにダメージを負っており、チームはマシンをいったんピットへと戻しました。

 幸い左フロントのタイヤ&ホイールを交換するだけでSGT EVORAは走行可能となり、チームは再びマシンをコースへと送り出しました。またこの接触についてオフィシャルからのアナウンスはなく、全てはレーシングアクシデントとして扱われました。

 23周目には最終コーナーで一台のGT300マシンがコースオフし、セーフティーカーが導入されました。しかしすでにメニューの変更を余儀なくされていたチームは、高橋選手のスティントを続行。ロングディスタンスでのマシンバランスを確認するなど、次の闘いに備えました。

 そして33周目に加藤選手へと交代。レースは上位を走るGT300の一台が最終コーナーでクラッシュを喫したことから再び赤旗中断となり、この修復に時間が掛かること、レースが終盤に差し掛かっていたことなどの理由で、72周目にそのまま終了。No.2シンティアム・アップル・ロータスは、23位で闘いを終えました。

 次戦は8月6日(土)/7日(日)に開催される第5戦 FUJI GT 300km RACEです。SGT EVORAにとっては有利なコースとは言えません が、チーム一丸となってレースに臨みますので、応援を宜しくお願い致します。

ドライバー:加藤寛規選手
「レースは生き残ることが何より大切です。そういう意味で、今回のレースはスタートで全てが決まってしまいました。作戦もはまっていたと思いますし、残念です。ただその後に高橋選手がロングディスタンスを走ることもできましたし、マシンについてもさらなる改善ポイントが見つかったので、これを良かった材料として、切り替えて次に臨みたいと思います。」

ドライバー:高橋一穂選手
「スタートが混乱するのはわかっていましたし、自分としては無理はしませんでした。前走車の動きに納得が行かない部分もあるのですが...とにかく接触は、だめですね。これに尽きます。」