ARTA Project Race Report
2016 AUTOBACS SUPER GT Rd.4 SUGO 決勝
GT500
ARTA NSX CONCEPT-GT
第4戦 SUGO 決勝レポート (GT500)
序盤の接触で沈むも、次戦に向けデータ収集
朝のフリー走行はコンディションが安定しなかったので、決勝のコンディションを想定してセットのアジャストを進めた。
スタート前は霧雨が降っていたが、路面はほぼ乾いていたので、ドライタイヤで野尻はスタートを切った。スタートはポジションに変動も無く、11番手でポジションキープ。序盤は他車とのギャップが少ないので、非常にスリリングなレースを野尻は続けていたが、ハイポイントコーナーで順位を争っていた相手にラインを塞がれてしまい接触してしまう。車両はコントロールしきれずスピン。アウト側のグラベルエリアで車は止まってしまい、すぐに脱出する事が出来ない。FROに車を引っ張ってもらい、コースに復帰したものの、既に周回遅れになってしまい、ここで勝負権を失ってしまう。
しかし、このSUGOは毎年荒れるレースなので、ひとつでも順位を上げられるようにレースを続けた。後半の松浦は次のレースにも生かせるようにタイヤの確認やデータ収集を行いながらレースを続けた。結果はポイント獲得にはならなかったが、次のレースへ向けて有効なデータ収集が出来た。バランスは悪くないので、次回は良いレースをお見せする事が出来るだろう。
鈴木亜久里監督のコメント
「接触は残念だったけど、タイヤと車を上手くコンディションに合わせる事ももう少し見直さなければならないね。昨日の午前は上手く出来ていたんだから、出来ない事は無いと思うんだよね。次回は絶対に復活するよ」
星学文エンジニアのコメント
「昨日とコンディションが変わったのでポジションアップを狙っていました。しかし、序盤にスピンもあって、なかなか思い通りにレースは出来ませんでした。後半は次のレースのタイヤを評価するために硬めのタイヤを試しましたが、車とのマッチングが悪く、ペースも上がりませんでした。もう少し車両のセットの面で考察し、次のレースの準備を進めたいです」
松浦孝亮選手のコメント
「難しい天候で野尻がスタートしてくれ、勢いもあってよかったのですが、ラインを閉められてしまい、そこでスピンしてしまいました。その時点で周回遅れになり、勝負圏外になってしまいましたが、それ以外でもロングランでのセットなど反省すべき点がいくつかあるので、それらを改善して次の富士に生かしたいと思います」
野尻智紀選手のコメント
「レース序盤に接触してしまって、勝負権を失ってしまいました。今回のミスは反省し、その後のペースについても検証して次のレースに生かしたいです」