先行配信された欧米で大ブレイク、日本でも7月22日に配信が始まり、今やスマホアプリで世界に敵なしの「ポケモンGO」。ビジネスにもこれを活かせるはずだと、すでにネットには様々なアイデアがあがっています。
このゲームはスマホの画面内だけにとどまらず、GPSと連動してプレイヤーが現実世界でポケモンを捕まえたり、ジムで戦わせたりするゲームです。リアル店舗とのつながりを作れるので、これをビジネスに使わない手はないというわけです。(文:夢野響子)
有料アイテムでお客をおびき寄せる方法も
米Entrepreneurの記事には、小さな店舗を想定した3つのアイデアが並んでいます。1つめは、店のオーナー自ら「ポケモンGO」をプレイして、その結果をフェイスブックなどのSNSに載せること。そうすることで特に若いお客とつながることができます。店の敷地で珍しいポケモンをゲットできた、なんて報告は効果てきめんでしょうね。
2つめは「ポケストップ」にお客を呼び寄せること。各地のポイントには、ポケモントレーナーがポケモンをゲットするために必要な「モンスターボール」などを補充するポケストップという場所があります。
ここには「ルアーモジュール」というポケモンを誘導できる有料アイテムを使うことができ、画面上では遠くから見ても桜吹雪が舞っているように見えます。店のオーナーが自己負担でこのアイテムを設置すれば、ポケモンを捕まえに来た人たちをあなたの店に誘導することができるでしょう。
店のそばに有名スポットがなくても、公園など人々が集まっているポケストップに行って、自社のサンプル品を手渡したり、その場所でイベントを主催したりすることで、接点をもつお客を増やすことができます。
代理でタマゴを孵化させるサービスまで出現
3つめは、店の近くの「ジムリーダー」になること。ポケモントレーナーはレベルが5になると、赤(チーム ヴァーラー)、青(チーム ミスティック)、黄(チーム インスティンクト)のいずれかのチームに所属できます。そしてこの3つの勢力で、各地のジムを取り合うジムバトルが可能になるのです。
お店のそばにジムがあったら、それを攻略して乗っ取り、ジムリーダーとして守備に当たりましょう。お客はそのジムに近寄ってきて、乗っ取ろうと試みます。そうすればお客を何度も呼び寄せることができるのです。ポケモンを捕まえに来たお客や、お店のオーナーと同じ色のチームのお客には、割引すると宣伝するのもいいかもしれません。
おまけとして、お客が店にいるときに代理でタマゴを孵化させるサービスも出ているようです。ニューヨークのフリーランスジャーナリスト、アイビー・セイントイヴさんは、仕事や学校で時間の取れない人に代わって、時給20ドル(約2,100円)でタマゴを孵化させるサービスを提供しています。
ポケモンのタマゴは、歩くことによって孵化します。歩く距離は、2キロだったり10キロだったり。車に乗ってごまかすことはできません。レストランや美容院で、お客が食事やトリートメントをしている間に、スマホをもって歩き回るサービスを提供すれば、客寄せになるかもしれません。
(参照)3 Ways to Level Up Your Marketing With Pokemon Go (Entrepreneur)
あわせてよみたい:社畜アイドルが早速ポケモンGOやってみた