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ハミルトンがタイトル争いでもチームメイトを逆転! アロンソ安定の7位入賞

2016年07月24日 23:11  AUTOSPORT web

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チャンピオンシップで首位に立ったハミルトンと逆転を許したロズベルグ
7月24日に決勝が行われたF1ハンガリーGPは、ルイス・ハミルトンが優勝。2番グリッドから、スタートでポールポジションのニコ・ロズベルグを逆転して勝利を飾った。得意なハンガロリンクで通算5勝目、これで11戦目にしてポイントランキングでもハミルトンがロズベルグを逆転して、首位に立っている。

 ランキング首位から陥落したロズベルグは、2位でゴール。レッドブルのダニエル・リカルドが3位、今季2度目の表彰台へ上がった。マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソは予選に続いてトップ3チームに続く7位で、第6戦モナコGP以来となる入賞を果たした。

 マクラーレンは、アロンソ、ジェンソン・バトンともに初めて2台そろってのQ3進出を決め、7番、8番グリッドからのスタート。また、ザウバーのマーカス・エリクソンはQ1でクラッシュしたためシャシーを交換、ピットレーンからのスタートとなった。

 気温27度、路面温度53度、レースは好天に恵まれて始まった。フロントロウ2台の出足は互角のように見えたが、わずかにハミルトンの加速が良く、1コーナーでロズベルグのインに入り、トップに立つ。ロズベルグはアウトから仕掛けてきたリカルドに一時は先行されたが、2コーナーまでにかわして2番手を死守。ハミルトン、ロズベルグ、リカルド、マックス・フェルスタッペン、セバスチャン・ベッテルのトップ5でレースが進んでいく。

 アロンソは、ひとつ順位を上げて6番手で走行を続けていたが、バトンにトラブルが襲いかかる。「ハイドロリック・プレッシャーが失われた。シフトするな」と無線で指示を受けて、最後尾まで順位を落とす。その後ペースを戻して走行を続けたが、無線での指示内容が審議対象となり、ドライブスルーペナルティを受けている。

 首位争いは、ハミルトンとロズベルグがファステストラップを刻みながら、レッドブルの2台に差をつけていく展開となる。上位勢では、5番手を走行していたベッテルが14周目に最初のピットイン。15周目にリカルド、16周目にハミルトン、フェルスタッペン、17周目にロズベルグが入り、それぞれタイヤをスーパーソフトからソフトに交換してコースに復帰する。

 その間、Q2でアタックのタイミングを逃して14番グリッドからスタートしたフェラーリのキミ・ライコネンが上位勢に肉薄。ライコネンは29周目のピットインまで5番手を走行し、スーパーソフトに履き替えて7番手でコースに復帰。1コーナーでアロンソをかわして、ファステストラップを記録して追い上げていく。

 ハミルトンとロズベルグの差は約1~2秒の間隔で、つかず離れず。3秒ほど後方のリカルドが33周目にピットインを行い、ロズベルグに対してアンダーカットを試みる。しかし、ロズベルグはカバーに入ることなく、速いペースで走り続け、42周目にピットイン。ロズベルグは、先にピットインを終えたハミルトンの後ろ、リカルドの前で復帰してポジションに変動はなかった。

 後方集団では、トロロッソのダニール・クビアトにピットレーン速度違反で5秒ペナルティ。ルノーのジョリオン・パーマーは初入賞の可能性が見えていたが、単独スピンを喫してしまう。ハースのエステバン・グティエレスには青旗無視により、5秒加算のペナルティ。ウイリアムズのフェリペ・マッサはソフトからミディアムタイヤとつなぎ、1回ストップを狙ったが、終盤ピットに入ってスーパーソフトに交換。結局ポジションアップは叶わなかった。

 ライコネンは2回目のピットストップで再びスーパーソフトを履いて、前を行くフェルスタッペンを猛追。再三、2コーナーで仕掛けるもフェルスタッペンは巧みなブロックで応戦する。なおもライコネンは1コーナーでアウトからオーバーテイクを試みたが、フェルスタッペンは譲らず。現役最年長と最年少ドライバーによる、白熱したバトルが展開された。

 首位ハミルトンと2番手ロズベルグ、3番手リカルドと4番手ベッテルも、その差は約1秒とDRS圏内に入り、上位集団のポジション争い最後まで目が離せない展開となったが、それぞれ順位は入れ替わらずにチェッカーを受けた。ハミルトンが見事オーストリア、イギリスに続く3連勝を達成。今季5勝目を挙げ、ドライバーズランキングでロズベルグに6ポイント差をつけて首位に立った。

 8位はトロロッソのカルロス・サインツJr.、9位はウイリアムズのバルテリ・ボッタス、10位はフォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグが入った。なお、バトンは残念ながら今回ただひとりのリタイアとなっている。

 ロズベルグはモナコGPからの6戦でハミルトンに5勝を許しており、次戦ドイツでのホームグランプリを前に調子を戻したいところだ。