スーパーGT第4戦SUGOの決勝でGT300クラスを制したTOYOTA PRIUS apr GT(31号車)の嵯峨宏紀と中山雄一が、決勝の戦いを振り返った。
●GT300クラス優勝:TOYOTA PRIUS apr GT(31号車)
嵯峨宏紀
「開幕してからはノーポイントが続いてしまったので、今回は背水の陣で挑みました。うまくストラテジーがハマって、優勝することができて素直にうれしいです。今回は予選が大事なレースだったので、柔らか目のタイヤを最初のスティントに履く必要がありました」
「セーフティカーが入ったときがピットインするかしないかのタイミングでした。このとき前半でかなり離していたにも関わらず11号車(GAINER TANAX AMG GT3)が追いついてきたので、後半に向けては硬いタイヤが良いと考えていました」
「2位か3位になれると思っていました。まさか中山(雄一)選手が前にいるクルマを抜いてくれるとは思っていなかったので、優勝させてくれてありがとうという感じです」
「去年は速さに頼っていた部分があったので、今日のようなレースを今後も続けていければチャンピオンも見えてくると思います」
「(ランキングは)ポイントが割れているので、(第5戦)富士と鈴鹿では大きなポイントを獲ってランキング上位を維持していきたいです。肝は最終戦もてぎの2レースだと思っているので、そこに向けて良い流れを作っていきたいです」
中山雄一
「3連戦なので、今回はみんながミスなくレースして、次の富士、鈴鹿に向けて良い流れを作ろうという形で臨みました。SUGOとJAF-GTの相性がよく、良い位置からスタートできました。前半の嵯峨(宏紀)選手の走りを受けて、セーフティカー中の短い時間にブリヂストンと監督が作戦を練って、僕は硬いタイヤで後半のスティントに臨みました」
「ピットでは4輪交換だったので、4台のマシンに抜かれてしまいました。ですが、4輪交換のメリットを活かして前のクルマを抜いてきました。GT500クラスや周回遅れのタイミングでチャンスが巡ってきました。そのひとつひとつをものにできましたね」
「(第5戦)富士、鈴鹿へ向けての流れを作るレースで優勝できたことは予想以上の結果です。GT300クラスはポイントが割れているので、気を引き締めていきたいと思います」