2016年のスーパーGT第4戦SUGOの決勝日がスタート。午前のフリー走行はKEIHIN NSX CONCEPT-GTがトップタイムとなった。
昨日はドライコンディションだったスポーツランドSUGOだが、決勝日は朝から小雨が降っている状態。コース上の一部が濡れていることから、ウエット宣言が出されてセッションがスタートした。このセッション30分しかないため、両クラスともほぼ全車がコースインした。
しかし、全車が1周も完了しないうちにWedsSport ADVAN RC Fが最終コーナーでコースオフ。スポンジバリアにヒットした。これでスポンジバリアが動いてしまったため、安全のために赤旗中断。マシンは自力で復帰を果たしたため中断時間は少なく、9時06分にセッション再開となった。
再び各車がコースインしていくが、今度は雨あしが強くなり各コーナーとも完全にウエットに。すぐにピットに戻ってウエットタイヤに履き替えるマシンも目立った。
GT500クラスは序盤からEPSON NSX CONCEPT-GTが1分21秒908を記録しトップへ浮上。ダンロップタイヤとともに“ちょい濡れ路面”を得意としており、ライバルに1.5秒以上の差をつける速さをみせた。
そこに続いたのが同じホンダ勢のRAYBRIG NSX CONCEPT-GT。2週間前に行われた鈴鹿サーキットでの公式合同テストでも、ウエット路面で速さを発揮しており、1分23秒453で一時は2番手に食い込んだ。
セッションが終盤になると雨量が少なくなり、ラップタイムも向上。残り5分を切ったところでKEIHIN NSX CONCEPT-GTの塚越広大が1分20秒951を記録しトップを更新。他のマシンも続々とタイムを上げて、終わってみれば2番手にARTA NSX CONCEPT-GT、3番手にEPSON NSX CONCEPT-GTが続き、NSX勢がトップ3を独占した。さらにRAYBRIG NSX CONCEPT-GTも5番手には入るなど、陣営全体で好調な様子だった。
レクサス勢ではZENT CERUMO RC Fの4番手が最上位。昨日は全車Q1敗退と波乱に見舞われたニッサン勢はS Road CRAFTSPORTS GT-Rの7番手が最上位となった。
結局ドライタイヤでのロングランなどの確認はできなかったが、セッション終了と同時に上空か明るくなり雨も小降りに。14時からの決勝レースは、天候、路面ともに難しいコンディションのなかでスタートが切られることになりそうだ。