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「仕事ができない人ほど『忙しい』と言う」問題 要領よくやろうとしなければ何も変わらない

2016年07月24日 10:41  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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先日、友達から遊びの誘いが入った。しかしめんどくさかったので、間髪入れずに「ごめん、ちょっとその日は忙しい」と断ってしまった。「忙しい」という言葉は便利なものだ。僕なんかはついつい多用してしまう。

だけど、中には本当に日々忙しくて「忙しい」と連呼している人だって、きっといるはずだ。今回は、そういう人々にまつわる話をしてみたい。(文:松本ミゾレ)

「忙しい」と言いながらも全く仕事が進んでいない人たち

先日2ちゃんねるを眺めていると、「仕事ができない奴ほど、『忙しい』『時間がない』を連呼するよな」というスレッドを発見した。

おそらくこのスレッドを立てた人物は、身の周りにいる、仕事ができないせいで時間に追われている同僚なり部下なりを想定しているのだろう。

僕もかつて、とにかく仕事が遅くて、朝から夕方まで、ほんの少ししか仕事を進められないダメな人と出会ったことがある。こういう人ほど、仕事の遅さを指摘されても「いやぁ、ちょっと他の仕事もしているので時間がなかったです」とか「色々忙しかったので」と言い訳をするものだ。

別に僕は、彼がどれだけ仕事を滞らせても影響のないところにいたので何とも思わなかったが、その人の直属の上司なんかは堪らなかっただろう。「この数時間、お前は何をやっていたんだ」と言われても仕方のないレベルに、全く何も仕上がっていない人。こういうのはもう本当にお荷物である。

要領の悪い人と本当の意味で「忙しい」人を分けて考えたい

前述のスレッドには、おおむね賛同の声が目立って書き込まれている。いくつか挙げてみたい。

「仕事できない奴ってすぐ終わることを後回しにする傾向がある。周りから見たら『なんであんな簡単なことが遅いんだ?』となる」
「動作が老人のように遅い人いるよね」
「要領悪い奴っていくつになっても要領悪いままで、チンタラチンタラ仕事する」

ざっと、こんな意見が多数派となっている塩梅だ。動作がいちいち遅いという指摘があるが、これは個人的にも納得できる。やっぱり仕事ができない人って、思考のロード時間がいちいち長い。そういう人が「忙しい」や「時間がない」なんて言ってきたら、もう「そりゃあ、そうでしょうね」と呆れる他ないというもんだ。

こういうタイプって、本人がまず周囲に迷惑をかけている自覚が欠けているし、なんなら「俺には何も教えてくれないのが悪い!」と本気で逆恨みをする。本当に仕事ができない無能の言う「忙しい」「時間がない」ほど、周囲の不快感を煽るものはない。

だけど、中には本当に日々の仕事量に忙殺されている、まじめで優秀な社会人もいるはずだ。自分のプライベートの時間を削ってまで奔走する社会人。どっちかと言うと、こういう人の方が、僕は多いと思う。

職場によっては十分に人材が確保されていないから、仕方なしに働き続けてボロボロになっていたり、あるいは経営者として1日の大半を駆けずり回ったりしている人もいる。さらには、家族の介護など、家庭の事情で仕事の後も暇を作れない人だって大勢いる。この手の人たちは、まさに物理的に自由な時間を確保することが困難なのだ。

忙しさにも、個々に理由はさまざま。一概に「忙しい」や「時間がない」を口にする人を、一まとめにしないように気をつけていきたい。

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