2016 AUTOBACS SUPER GT Rd.4 SUGO 予選
GT500
#8 ARTA NSX CONCEPT-GT
マシン好調も予選でアタック阻まれる
SUPER GT第4戦SUGO大会は、5月22日に開催予定であったSUPER GT第3戦オートポリス大会が、熊本県、大分県を襲った地震のために、延期されたことに伴い、約2ヶ月半ぶりの開催となった。改めて被災された皆様にお見舞い申し上げますと同時に、1日も早い復旧を心からお祈り申し上げます。
朝のフリー走行では、持ち込みのセットアップが今日のコンディションに合っていなかったが、路面が出来上がってくると伴にARTA NSX CONCEPT-GTは徐々にバランスが向上していった。チームは車に微調整を加え、セッション最後のタイムアタックで3番手のタイムを叩き出す事ができ、予選で上位に行ける手応えを感じていた。
Q1のタイムアタックは野尻智紀。いつものように、500クラスはセッション終盤に各車がコースイン。野尻もエンジニアの指示に従ってコースインしていった。気温が低いせいか、タイヤが暖まるまでに時間がかかるので、野尻は早めにタイヤを暖めてアタックに入った。しかし、後からコースインしてきた車両がタイヤを暖めていたために、その車両に引っかかってしまった。
野尻は気を取り直して再アタックするところだったが、他車がSPコーナーでコースアウトしてしまい、ここでレッドフラッグが提示され、残り時間が少ない事もあり、このままQ1は終了してしまった。
野尻はタイムアタックを行っていなかったので、レッドフラッグが提示された時点の順位である11番手でQ1を終え、Q2進出を逃してしまった。しかし、車のバランスは非常に良いので、明日のレースは後方から順位をあげていきたい。
鈴木亜久里監督のコメント
「約2ヶ月半ぶりのレースになったわけだけど、まずは被災地の一日も早い復興をお祈りします。さて、午前のセッションだけど、とても良い感触を得ていただけに、この結果には正直ガッカリしたね。でも、車のバランスは今シーズンのテストやレースの中で一番良い感触を得ているから、明日はトラブルに巻き込まれないように走りきれればポイントを獲得出来ると思っています。全体的に僅差だから、明日は接戦になるだろうね。気を引き締めて頑張ります」
星学文エンジニアのコメント
「午前のセッションは車の調整を続けながら走行していました。最後の500の専有走行で野尻が車のバランスを良いところまで持ってきてくれたので、QFは野尻の好みのセットで行こうと考えていました。車のバランスは向上出来たのですが、トラフィックに引っかかってしまってタイムを出す事が出来ませんでした。運が悪かったですが、車のポテンシャルは高いので良い結果を出せるようにしたいと思います」
松浦孝亮選手のコメント
「2ヶ月半のブランクの中でテストやミーティングで車の戦闘力を向上させる事を集中してやってきました。その結果、今日は今までで一番良いバランスで走る事が出来ました。しかし、予選で野尻はトラフィックに引っかかってしまったのと、赤旗によりまともなアタックが出来ないまま終わってしまいました。パフォーマンス的には2列目くらいは狙える自信があったので、本当に残念です。しかし、気持を切り替えて明日は頑張ります」
野尻智紀選手のコメント
「100%の力を出しきれないまま終わってしまい、不本意な予選になってしまいました。車のバランスは今まで一番良いので、明日は追い上げも期待できると思っています。SUGOはいつもレースが荒れるので、きちんと走りきれれば良い結果を出せる自信があります」