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TOYOTA GAZOO Racing WEC第4戦ニュル6時間 公式練習レポート

2016年07月23日 22:11  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

5号車トヨタTS050ハイブリッド
2016年7月22日(現地発)

トヨタ自動車株式会社

WEC第4戦ニュルブルクリンク6時間 公式練習

TOYOTA GAZOO Racing
新空力パッケージのTS050 HYBRIDに手応え

 FIA世界耐久選手権(WEC)第4戦ニュルブルクリンク6時間レースが開幕。初日の7月22日(金)には2度にわたる公式練習走行が行われた。TOYOTA GAZOO Racingは、新空力パッケージのTS050 HYBRIDで着実な手応えを得た。

TS050 HYBRID #5号車:(中嶋一貴、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ)
公式練習第1回目: 5番手 (1分42秒593), 34周
公式練習第2回目: 6番手 (1分42秒325), 40周

TS050 HYBRID #6号車:(小林可夢偉、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイ)
公式練習第1回目: 6番手 (1分43秒635), 35周
公式練習第2回目: 4番手 (1分41秒822), 46周

 TOYOTA GAZOO Racingの本拠地があるドイツ・ケルンから90km程に位置するニュルブルクリンク・サーキット。ここで開催される6時間レースは、メカニカルトラブルで勝利を逸した第2戦スパ、第3戦ル・マンでの雪辱を果たす絶好のチャンスである。

 舞台となるグランプリコースは、1周5.148km。2台のTS050 HYBRIDは決勝レースを見据え、データの収集及びセッティング作業などの準備作業をこなした。

 チームはこのニュルブルクリンク6時間レースで、シーズン後半戦へ向けて開発された超ハイダウンフォース仕様のTS050 HYBRIDをデビューさせた。この新空力パッケージは、ストレートでの最高速よりも、コーナーリング時の性能を重視している。
 正午から行われた公式練習1回目では、TS050 HYBRID #5号車が1分42秒593で首位のポルシェから0.890秒差の5番手。#6号車が1分43秒635で6番手。午後4時半からの公式練習2回目には共にタイムを短縮、#6号車が1分41秒822で4番手、#5号車は1分42秒325で6番手タイムをマークした。

 幸にも公式練習初日は暖かく、ドライコンディションのまま両セッションを終えることが出来、TOYOTA GAZOO Racingは2台で合計155周、約800kmをトラブル無く走破。新パッケージの最適化に向けて着実な手応えを得た。

 明日23日(土)は、午前9時15分(日本時間午後4時15分)から60分間の公式練習3回目が行われた後、午後2時45分(同午後9時45分)よりLMPクラスの公式予選が行われる。決勝レースは、24日(日)の午後1時(同午後8時)にスタートが切られる。

中嶋一貴:
TS050 HYBRIDの感触は良く、特にロングランでのバランスとパフォーマンスには満足しています。1周のタイムについては更に向上の余地があると思いますが、トップからそれほど大きな差ではありません。今日は幸運にも好天に恵まれましたが、この後の週末の天候が気がかりです。

アンソニー・デビッドソン:
建設的な一日で、天候にも恵まれてセットアップ作業もはかどりました。ロングランについては全員が満足していますが、ニュルブルクリンクは天候が不安定なことが多いので、ウェットでの走行も試せれば良いと思います。TS050 HYBRIDのバランスにも満足しており、これまでのところは問題はありません。

セバスチャン・ブエミ:
今日の結果には満足しています。ダウンフォースを増した新しい空力パッケージでの初走行で、多くのデータが得られました。ラップタイムも充分に競争力のあるもので、週末へ向けては自信があります。ここまでは順調です。

小林可夢偉:
今日は多くの作業をこなし、全体的に上手く行きました。まだやるべきことはあり、それによって更なるパフォーマンスの向上も見込めるでしょう。我々のなすべきことは1周のアタックタイムではなく、決勝レースにおいて安定したハイペースで走ることが狙いです。

ステファン・サラザン:
有意義な一日でした。新しい空力パッケージは、ニュルブルクリンクのようなコースに合っています。決勝レースのために非常に重要なタイヤ戦略とセットアップで有意義な作業が出来ました。全てに満足しています。非常に接近した、厳しい戦いになると思いますが、ベストを尽くします。

マイク・コンウェイ:
正しい方向性で、TS050 HYBRIDの性能を引き出し、着実な進歩を遂げられたと思います。目標は明確であり、全てが順調です。新パッケージでの初走行でしたが、一歩一歩進化を続けており、更なる向上が期待出来ます。