2016年のスーパーGT第4戦SUGOの公式予選Q2。GT500クラスは大嶋和也がアタックを担当したWAKO’S 4CR RC Fが今季初ポールポジションを獲得した。
予選Q1での波乱でニッサンGT-R勢が全車脱落。3台のホンダNSX CONCEPT-GTと5台のレクサスRC Fによって、ポールポジション争いが行われた。
通常なら1発勝負にかけて、残り7分ごろまでピットで待機するチームが多いGT500だが、直前に行われたGT300クラスのQ2で雨がパラついたこともあり、各車とも早めにコースイン。チェッカー直前まで周回を重ねてのタイムアタック合戦となる。
いち早く1分11秒台に入れてきたのが、ドラゴ モデューロNSX CONCEPT-GTのオリバー・ターベイ。1分11秒770をマークし暫定トップに浮上するが、それを1秒も上回る速さで走ってきたのがWAKO’S RC Fの大嶋。1分10秒516を叩き出し、従来のコースレコードを1.2秒も上回る圧巻の走りを披露して、一気にライバルを引き離した。
これに他のマシンも挑んでいくがトップ更新はならず。KEIHIN NSX CONCEPT-GTの塚越広大が0.189秒差まで迫って行ったが、それ以上ペースを上げることができずピットインした。
また午前中の公式予選でトップタイムと好調だったRAYBRIG NSX CONCEPT-GTは、伊沢拓也がQ2を担当。最後までタイムアタックを続けたが、上位に1歩届かず7番手。これでチェッカーとなりWAKO’S RC Fが今季初のポールポジションを勝ち取った。2番手にはKEIHIN NSX、3番手にはZENT CERUMO RC Fと続いている。
大嶋にとっては、2014年の開幕戦岡山以来となるポールポジション。セッション終了後、「すごく緊張しましたけど、120%の走りができました」と満面の笑みを浮かべた。パートナーのアンドレア・カルダレッリも笑顔で大嶋を迎え、喜びを分かち合っていた。
そして監督就任後、初のポールポジション獲得となった脇阪寿一監督も「今回はマシンを壊してもいいから思いっきり行ってこいと言って送り出しました。大嶋らしい走りが存分に出たのではないかと思います。この調子で明日も行きたいです」と笑顔が絶えない様子だった。