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AbemaTVは成功するのか 同局29歳の取締役に聞く

2016年07月23日 16:10  週刊女性PRIME

週刊女性PRIME

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『アメーバブログ』で知られる大手IT企業のサイバーエージェントとテレビ朝日がタッグを組んで設立し、4月11日に開局した初のインターネットテレビ局『Abema TV(アベマティーヴィー)』。 オリジナル制作のニュースやバラエティーのほか、アニメ、ドラマ、音楽などのコンテンツ(番組)を20チャンネル超、24時間、無料で放送している。 動画配信は、利用者が好きなときに好きな映像を見ることができるVOD(ビデオ・オン・デマンド)方式が主流だが、AbemaTVは、ライブ配信といわれる生放送がメイン。地上波と同じ放送時間が決まっている番組編成された受動型の視聴が特徴だ。 番組は、10代~30代をターゲットにした若者向けで、みのもんたをキャスターに起用したことで話題の『みのもんたのよるバズ!』(土曜夜8時~)では、ブラックバイト、ブラック部活といった、地上波の報道情報番組では取り上げられることが少ない話題を扱い、訴求している。 また、熊本地震が起きた際には、テレビ朝日の報道局が制作する24時間ニュースチャンネル『AbemaNews』を特別編成にして対応。避難所の被災者から、スマホやネットでテレビの情報が見られたことを喜ぶ声が寄せられるなど、メディアとしての公共性を担っている。 今後は、CMなど広告収入による収益を上げていけるかが課題になる。 新たな動画配信事業として注目されている、同局の卜部宏樹取締役(29)は、 「ネットには、信頼性の高いものから低いものまで有象無象あるが、僕らはいちばん信頼性の高いメディアになるべく、マスメディアを目指したい」 と語る。 開局して3か月、スマホやタブレットで視聴する専用アプリのダウンロード数は500万を突破し、上々の滑り出しだ。 「リモコンでザッピングしながら見る地上波のようなスタイルを、スマホでも受け入れられるのか、世界的にもないことだったので不安でしたが、その段階はクリアできたという印象です」 アプリの起動や動画の読み込みの早さにこだわり、有料動画に多い契約のアカウント登録などの必要もいらない。ストレスなく見られるようにしている。 「アプリをダウンロードしていただければ、すぐに見られます。これまでいろんなアプリを開発してきましたが、初めて親に使ってもらえました(笑)」