トップへ

まさか……MOTULがQ1でクラッシュ。GT-R勢が全車ノックアウトの波乱に

2016年07月23日 15:41  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

高速のSPコーナーのふたつ目をまっすぐ進む形でクラッシュパッドに突っ込んだMOTUL。ドライバーは無事に脱出。
SUPER GT第4戦「SUGO GT300km RACE」のGT500公式予選。Q1から日産GT-Rが全車脱落するという波乱の事態に見舞われた。

午前中同様に曇り空の中で始まった予選Q1は15分で争われ上位8台がQ2に進出できる。今回のSUGOは気温、路面温度ともにあまり高くないため、タイヤを温めるために早めにコースインするかと思われたが、セッション開始直後からしばらく誰も出てこない。サーキット全体は静寂の中に包まれたが、残り9分を切って緊迫感をドラゴ モデューロNSX CONCEPT-GTの武藤英紀がコースイン。残り8分になると各車が続々とピットを後にした。

 注目のアタックはいきなり1分11秒台前半の争いとなり、ZENT CERUMO RC Fの石浦宏明が1分11秒000でトップ。RAYBRIG NSX CONCEPT-GTの山本尚貴が0.024秒差で2番手通過と続いていった。

 その直後、開幕2連勝と好調だったMOTUL AUTECH GT-R。SPコーナーのアウトでコースオフしフロント部分からスポンジバリアにクラッシュ。ドライブしていたロニー・クインタレッリは無事にクルマを脱出できたが、これにより赤旗が出され残り1分弱というところでセッション中断となった。

 審査委員の決定により、セッションはそのまま終了に。この時点で午前中好調だったS Road CRAFTSPORTS GT-RやWedsSport ADVAN RC Fなどが十分にタイムを出せておらず、そのままノックアウトが決定。MOTU GT-RをはじめフォーラムエンジニアリングADVAN GT-Rは0.050秒足りず9番手、さらにカルソニックインパルGT-Rも1分11秒台のタイムが表示されていたが、赤旗等の兼ね合いによりタイムが無効になりまさかの13番手に。結局、日産GT-R勢は4台すべてがQ2進出タイムに届かず、揃ってQ1で姿を消すという波乱の事態となった。