メルセデス・モータースポーツのボス、トト・ウォルフは、ニコ・ロズベルグが新たにF1チームと2年間の契約をかわしたことで、少なからず困難な道程が続くと感じている。
チームは、ハンガリーGPの木曜日にロズベルグと2018年末までの2年間の契約延長を発表。これにより、コース上での同士討ちなどを含めたバトルを繰り広げているハミルトンとロズベルグのタッグは、この先2年は続くことになった。ウォルフは、ふたりのナンバー1ドライバーをチームに抱えることで、問題が発生する可能性が高くなることを理解している。
「一番の問題とは思っていない。とはいえ、彼らの間で何かが起これば、我々は問題について対処するよ」とウォルフ。
「ナンバー1ドライバーがチームにふたりいて、お互いを刺激すれば、時には困難な状況に直面するだろうね。だけど同時にクルマのパフォーマンスを最大限に引き出すことができるんだ。もちろんマネージメント力が問われることも理解している」
ウォルフは、これまでふたりのドライバーに特別な権限を与えたことはない。
「ドライバーに同じマシンと公平な機会を与えるのが我々の哲学だ。今季このまま最後まで戦ってほしいと願っているよ。それが我々にとってもファンにとってもエキサイティングなことだからね」
「白髪が増えてしまう仕事だが、いまのところ問題はないよ」
ウォルフは、今回の契約は最後のサインが交わされるまで安心できなかったと認めたが、最終的に締結したことで契約にまつわる様々な憶測を終了させた。
「我々は数ヶ月におよぶ交渉の末に前夜、契約を更新した」
「ニコがチームに留まってくれることを願っていたよ。彼にとっても最高のクルマを持つチームに留まることが優先だったはずだ」
「我々は確かな意志を持って、交渉を前進させてきた。そして、達成されたんだ」