2016年F1第11戦ハンガリーGPは、7月22日にフリー走行1回目が行われた。気温21度、路面温度26度、湿度80%。天候は曇りのち晴れ。やや濡れた路面から次第にドライへと変わるコンディションのなか、メルセデスのルイス・ハミルトンがトップタイム。ニコ・ロズベルグが2番手タイムを記録して、メルセデス勢はフェラーリ2台を1秒以上も突き放して堂々のワンツーを飾った。
セッション前の降雨の影響で、路面はハーフウエットの状態で開始。序盤は各車インターミディエイトタイヤを履きコースインするも、すぐにピットへ戻り、路面が乾くのを待つ状態が続く。約20分が経過した頃に、ウイリアムズのバルテリ・ボッタスがソフトタイヤでアタックをスタート。マクラーレンのフェルナンド・アロンソをはじめ、メルセデス、フェラーリら上位チームも続々とコースへ復帰する。
路面の回復傾向に合わせてタイムも上昇していくなか、メルセデス2台がタイム争いを牽引。30分が経過した時点で、トップタイムはロズベルグが記録した1分24秒088。2番手はハミルトンの1分26秒106。スーパーソフトタイヤを履くセバスチャン・ベッテル、キミ・ライコネンが1分26秒台で続く。
その後もタイムは更新され、前半はロズベルグ、ハミルトン、ダニエル・リカルド、マックス・フェルスタッペン、ジェンソン・バトン、ベッテル、ライコネン、ニコ・ヒュルケンベルグ、フェルナンド・アロンソ、セルジオ・ペレスというトップ10。この時点ではフェラーリとフォース・インディアがスーパーソフトでタイムを出している。
セッションは折り返しを迎え、気温22度、路面温度31度まで上昇するなか、ロズベルグ、ハミルトンがスーパーソフトを履いてコースイン。すぐさまタイム計測がはじまり、ハミルトンがロズベルグを0.237秒上回る1分21秒347を記録してタイムシートのトップに立つ。
3、4番手にはレッドブルの2台が続き、一時は5番手にスーパーソフトを履くハースのロマン・グロージャンが浮上するなど、タイムが更新されていく。その後、スーパーソフトのベッテルが1分22秒991で3番手タイムを記録。残り7分でライコネンが4番手に上がり、マクラーレンの2台もスピンやオーバーランを喫しながらも同じソフトを履くレッドブルに続く。結局メルセデス、フェラーリ、レッドブル、マクラーレンが、チーム別に分かれてトップ8に並んだ。
9位はグロージャン、10位はフォース・インディアのペレス。ウイリアムズの2台はフェリペ・マッサ12位、ボッタス13位。イギリスGPに続き、ハースのステアリングを握ったフェラーリ育成ドライバー、シャルル・ルクレールは16位。ケビン・マグヌッセンに代わって参加したルノーのエステバン・オコンは18位という結果だった。
フリー走行2回目は、7月22日(金)日本時間21時(現地14時)に開始される。