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会見ピックアップ:がっかりトロフィー話や“かわいい”愛車自慢で大盛りあがり

2016年07月22日 15:31  AUTOSPORT web

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2016年F1第11戦ハンガリーGP 木曜会見
F1ハンガリーGPはホームグランプリにあたるドライバーやチームが不在とあって、木曜ドライバー会見は、やや地味なメンツとなりました。しかし、だからこそ意外な話題で盛りあがりをみせたのです。

 まずはイギリスGPでの無線規制違反についてニコ・ロズベルグが水を向けられ、ザウバーの買収が決まったマーカス・エリクソンは「チームにとっては素晴らしいニュースだけど僕は関わっていないから、くわしく知らない」と見え透いたタテマエを。すると、おなじみディーター・レンケン記者から「若手ドライバーとして、本当に本気で自分のチームの将来やオーナーについて興味がないとか言ってるのか?」と厳しいツッコミを受ける場面も──。

 ハンガリーGPと言えば地元名産の陶磁器、ヘレンドのトロフィーが有名です。一時期は姿を消していたものの、2013年から復活。こうした特徴あるトロフィーについて聞かれたドライバーたちは、ロズベルグが「その国の伝統を備えたトロフィーは素晴らしい」と優等生らしく答えると、フェリペ・マッサが勢いづいて喋りだしました。

「そう、トロフィーはその国のとても重要なイメージだし、美しくあるべきだ。何年か前に僕がもらったのは、そりゃもう……あんまり良くなかった」

 と、ゴニョゴニョするマッサに「どのレース!?」と優等生から悪い表情に一変して、つっこむロズベルグ。

「3年前か何かのバルセロナかな。運が悪かったのかもね!」

 マッサが観念すると「じゃあ来年は、なんとかしてくれってバルセロナ・サーキットに言っておくよ!」とスペイン人のカルロス・サインツJr.が笑いをとり、さらにマックス・フェルスタッペンは「僕はバルセロナのトロフィーは、すごく好きだけどね!」と発言。そりゃ初優勝したら、どんなトロフィーだってうれしいでしょう! というわけで会場は爆笑に。



 

 さらにフェルスタッペンがポルシェGT3を購入したというニュース報道にちなんで、ふだん乗っているクルマを聞く質問が飛びました。セルジオ・ペレスはフェラーリ458、エリクソンはポルシェのパナメーラ、ロズベルグはメルセデスのクラシックカー280SL、マッサは「フェラーリが何台か」と答え、司会者から「何台か?」と追求されると「ラ・フェラーリとF40だよ」と白状。会見場からは思わず「ヒュ~ッ」と羨望の声があがりました。そして、サインツJr.は「ゴルフだよ」と、なんとも“かわいい”答えで肩をすくめて照れ隠し。

 主役不在だからこそ、いろんな話題が場を盛りあげてくれたハンガリーGP木曜のドライバー会見でした。