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名バイプレーヤー・滝藤賢一が「1日中眺めていても飽きないモノ」とは

2016年07月22日 11:00  週刊女性PRIME

週刊女性PRIME

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連続ドラマ『重版出来!』や映画『64-ロクヨン-』など、今年だけでも数々の話題作に出演。今やすっかり日本を代表するバイプレーヤーのひとりとなった滝藤賢一。 「努力はして当たり前というか、みなさんやっていますから。僕らは新種の微生物みたいなものなので、発見してもらって初めてその存在を知ってもらえる。いろいろな役を演じさせていただけるのはとてもありがたいです。いただいた役のディテールを丁寧に積み重ねることを心がけています」 若いころは苦労も多かったようで……。 「『無名塾』のときは、夏休みはありませんでした。7~8月は稽古。9月から公演が始まり、3月まで全国を回る。海とか行った記憶は全くないです(笑)」 そんな中、転機となった作品がある。 「新聞記者を演じた『クライマーズ・ハイ』('08年)。そして、『半沢直樹』('13年)だと思います。でも、結果的に転機になったというだけで、毎回がターニングポイント。いつも勝負だと思って臨んでいます」 そして、今回『グ・ラ・メ!~総理の料理番~』(7月22日スタート テレビ朝日系 金曜夜11時15分~※一部地域を除く)では、総理大臣秘書官の古賀征二役に挑戦。天才シェフの一木くるみ(剛力彩芽)が、総理(小日向文世)から官邸料理人に任命され、料理の腕ひとつで政治家や要人たちを次々と虜にしていく料理ドラマだ。 「古賀は表に立たずに、総理の支持率を回復させ、改革を推し進めようとするのが目的。監督からは映画『ゴッドファーザー』のロバート・デュバルのような存在と言われたので、普通の秘書っぽくならないよう心がけています。 でも、僕が何かをするというより、剛力さんや小日向さんをはじめ、みなさんが(古賀の)役を引き出してくれると信じています。だから、僕もみなさんのために演じようと常に意識しています。お互いのために芝居をするということを大切にしたいので」 役者として多忙な毎日を送る滝藤。そんな彼の癒しはガーデニングなんだそう。 「最近、オリーブの鉢植えを買ったんです。本当は100年以上たった太い幹の古木が欲しかったんですが、地面に植えないと枯れてしまうみたいで。休みの日は1日中見ていられます(笑)。オリーブの実ですか? 食べません、苦手なので(笑)。ほかにも塊根植物や家庭菜園も好きで、トマトやバジルも育てています」 料理にまつわる思い出は? 「独身時代は料理をしていました。でも、センスが全然ないんです(笑)。まず1日目は、野菜たっぷりのコンソメスープを作って食べ、次の日はそれをクリームシチューにして食べる。そして、最後はそれにカレーのルウを入れて食べて、これで1週間過ごしていました。でも、味以前にひとりで食べるごはんは美味しくない(笑)。やっぱり家族みんなで食べるごはんが一番です」 今年40歳を迎えるにあたり、心境にある変化が芽生え始めたとか。 「40歳に向けて筋トレも始めています。この間、撮影現場で突然、声の調子が悪くなったんです。若いころは“声なんか嗄(か)らしてなんぼだ!”なんて無茶をしましたが……。もう、そういう年齢じゃないというか、役に対する責任を強く自覚しています」 私生活では4人の子どもの父親。 「一昨年の夏は家族で沖縄に行きました。また行きたいですねぇ。奥さんに楽しんでほしいので。4人の子どもの面倒を見るのは大変ですから。たまには美味しいものを食べに行ったり、どこかに連れて行ったりしたいです。それが僕の生きる楽しみでもありますから」 そして、最後に役者としてこんな目標を語ってくれた。 「レオナルド・ディカプリオ主演の映画『レヴェナント:蘇えりし者』みたいに大自然の環境でとことん追い込まれるような過酷な撮影をしてみたいです。ただ、毎回はやりたくないですけど(笑)、いつかは経験したいなと思っています」 撮影/佐藤靖彦