バレンティーノ・ロッシは、気温の低かったフリー走行で苦戦した事により、決勝レースではインターミディエイトタイヤを履いたマシンを選択したと語った。
ドイツGPの決勝レース序盤はトップ集団を走行していたロッシ。レース後半に入ると路面が徐々に乾いていき、各ライダーがピットに入り、スリックタイヤを履いたマシンに乗り換えていた。そんななか、ロッシはピットインのタイミングを大幅に遅らせていた。
一方、コースオフを喫し後方に沈んだマルク・マルケスは、乾いていく路面を見て、他の選手より6周早い17周目でピットイン。スリックタイヤを履いたマシンに乗り換え、後方から猛烈な追い上げを見せていた。
23周目に入ったところでロッシはピットに入り、インターミディエイトタイヤを履いたマシンに乗り換えた。しかし、ロッシはスリックタイヤを選択したライダー達にかわされ後退。最終的に8位でフィニッシュした。
ロッシは、インターミディエイトを使用したことに関して、以下のようにコメントしている。
「路面コンディションがドライに変わるなか、インターミディエイトタイヤに交換した後はとても遅かった。戦略的には2、3周早めにピットインすることも出来たけど、あまり変わらなかっただろうね。もし早めにピットインしていれば、6位にはなれたかな」
「僕は(カル・)クラッチロー、(アンドレア・)ドビジオーゾと一緒にピットに入った。再スタートした際に、僕はバイクとタイヤのフィーリングを感じることができなかったんだ。それが間違った選択だったかは分からない。スリックタイヤで走ることも考えられた。だけどデータ上、スリックを選択した場合はより遅かっただろう。このような条件下で、僕たちはそんなに速くないし、最初からプッシュできる感触がバイクになかった」
今季3勝目を挙げたマルケスは、ロッシとのポイント差を59ポイントに拡げた。