難民のライフジャケットを用いたアイ・ウェイウェイの作品が、オーストリア・ウィーンのベルヴェデーレ宮殿で展示されている。
『F Lotus』と題された同作は、難民が実際に着用した1005着のライフジャケットで「F」の字を形作ったインスタレーション。ライフジャケットを蓮の花のように構成した201の輪が、ベルヴェデーレ上宮の前の池に浮かんでいる。アイ・ウェイウェイは難民問題に光をあてるため、ギリシャのレスボス島にスタジオを設立していた。
同作は11月20日までベルヴェデーレ宮殿、21世紀館で開催されているアイ・ウェイウェイの大規模な個展『translocation - transformation』の一環で制作されたもの。同展では、明朝時代の寺院を再建したインスタレーションや、古代のティーポットの注ぎ口を無数に敷き詰めた作品などを発表している。