トップへ

オーナー変更のザウバー、来季のシートについてナッセは静観の構え

2016年07月21日 18:51  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

昨年のルーキーイヤーは評価の高かったナッセ。今季は未だ0ポイント。
ザウバーのフェリペ・ナッセは、来季もチームに残る決断をする前に、ザウバーの将来の見通しを知る必要があると語った。先日ザウバーはロングボウ・ファイナンスがグループのオーナーをなることを発表し、チーム代表であるモニシャ・カルテンボーンが財政問題に終止符を打てたと明かした。

ザウバーが抱える近年の財源不足はC35のアップデートに大きく影響しており、今シーズンは10レースが終わって未だに獲得ポイントがない状態が続いている。ナッセはザウバーへの揺るぎない信頼を語るも、自分の将来を決断する前に、まずはチーム側のプランを聞いて判断したいと感じている。

 新しい投資家に自分自身をアピールすべきかという質問に対し、ナッセはこう返答した。

「僕がチームに残りたいと思うには、こらからのチームの考え方を聞いたり、これからどう良くなるか、もうちょっと見てみなければいけないと思う。チームのことは信頼している。それは良いシーズンを送れたF1初年度の昨シーズンから変わらずにね」

「チームが開発や財政難で困難に直面していることはわかっている。僕らは共に苦しんでいるんだ。僕から言えることは、一緒にいい結果を目指せるなら、今後もザウバーへの信頼は揺るがない。そして実際にそういった環境が整えば、きちんと自分のパフォーマンスを発揮できると思う」

 ナッセは自分でどうにかできるようなツールがない状態だが、それでも最近のパフォーマンスには自信を感じているようだ。

「僕はまだ自分の能力の一部しか発揮できていない。それでもイギリスGPではファステストラップを出した区間もあるし、ウイリアムズとも勝負ができた。その前のオーストリアはトップ10に入った時もあったし、バクーではマクラーレンと競い合うことができた。これは僕がドライバーとしての可能性を証明していると思う」

 ナッセは新しい投資と新パーツの投入により、昨年のアメリカGPからポイントが取れていない状況からザウバーは脱却できると感じている。先日のシルバーストンの練習走行でテストされた新しいリヤウイング、そしてフロントウイングが週末のハンガリーで初お披露目となる見通しだ。

「レースを重ねるにつれ、ライバルチームのクルマは進化していく。でも、僕らはずっと同じ場所でもがいているだけだ。でもまだ11レースもある。アップデートし、戦えるレベルのクルマを開発する時間は十分残っている。ポイント獲得はそう遠い未来じゃないと思うよ」