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道上の参戦をWTCCも歓迎。「ホンダの地元で彼を受け入れるのは名誉なこと」

2016年07月21日 16:51  AUTOSPORT web

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スペインでホンダ・シビックWTCCのテストを行った道上龍
7月21日、9月3~4日に開催されるWTCC世界ツーリングカー選手権のもてぎラウンドに、ホンダ・シビックWTCCで道上龍がスポット参戦することが発表されたが、WTCCは同日に「ホンダが4台目のワークスカーをエントリー」とするプレスリリースを発行した。

 ここ2年間、トップカテゴリーでレースを行わず、自身が立ち上げたドラゴ・コルセのチーム代表としてスーパーGT500クラスとスーパーフォーミュラを戦っていた道上。長年ホンダのエースとして君臨していたドライバーの、世界選手権での電撃復帰はファンにとっても驚きと喜びをもって迎えられた。

 ホンダからの発表を受け、WTCC側も「ホンダが4台目のワークスカーをエントリー」と題しニュースを掲載。このなかで、WTCCをプロモートするユーロスポーツ・イベントのフランソワ・リベイロのコメントを紹介した。

「インディペンデントクラス王者のノルベルト・ミケリスにワークスカーでのチャンスを与えたことに続き、ホンダは地元のヒーローである道上龍にWTCCデビューの機会を与えることになった。これはホンダのWTCCへのより深い関与を示すだけでなく、地元でのレースに対し、日本のファンにより興味を与えることになる」とリベイロ。

「リョウは日本のレースで成し遂げてきた功績で、大いに評価を残している。それに、ホンダのレーシングファミリーのなかで重要なポジションにあるドライバーだ。そんな彼をホンダのホームイベントでWTCCに迎えることができ、名誉に思っているよ」

 リベイロは常々、インタビューに対し「日本ラウンドの成功には日本人ドライバーが必要だ。今のTC1規定ならば日本人ドライバーもすぐWTCCに慣れるはず」と語っており、その希望が実現したかたちとなる。

 ハンガリーでは2015年、ミケリスの応援のためサーキットには6万人のファンが訪れ、アルゼンチンでは王者ホセ-マリア・ロペスの応援に5万人が集まったとリベイロは語る。日本のファンもぜひツインリンクもてぎへ、道上の応援に駆けつけたいところだ。ここ数年、WTCCは非常にファンサービスが濃密で、ファンもきっと至高のツーリングカーバトルに満足できるはずだ。