7月20日、財政難に苦しんでいたザウバーF1チームは、オーナーの変更を正式に発表した。これまでも共同株主だったロングボウ・ファイナンスS.A.が、今後ザウバー・グループを所有することになる。同社はスイスに拠点を置く金融・投資企業。今回の発表とともに、オーナー変更によるチーム名の変更はないと明言されている。
これを機にチーム創設者であるペーター・ザウバーは、すべての業務から完全に身を退き、ザウバー・ホールディング会長となるロングボウ・ファイナンス社CEOのパスカル・ピッチが後任につく。チーム代表のモニシャ・カルテンボーンは、これまでどおりザウバーの立て直しにあたる。
新たにザウバーの所有者となる同社代表のピッチは「スイスにある、とても革新的なチームを救えることを、スイス企業として光栄に思う」とコメント。
ペーター・ザウバーは契約が正式に結ばれたのは発表前日の19日だったと明かし、カルテンボーン代表ともども、ついに正式発表を迎えたことを喜んでいると語った。
このたびの発表によれば、チームの活動に大きな変更はなく、ザウバーは資金難に終止符を打ち、新体制で出直すことになる模様だ。