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メルセデスが、トロロッソのアイデアに追随した新パーツとは?

2016年07月20日 19:21  AUTOSPORT web

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メルセデスのリヤウイング
通常グランプリが2週連続で開催される場合、2週目に新しいパーツを投入するケースは稀である。しかもオーストリアGPとイギリスGPは、ともに高速コーナーがあり、ダウンフォースレベルとしては似たようなコース特性を持つ。

 しかしイギリスGPに新パーツを投入したチームは少なくなかった。理由は11チーム中8チームのファクトリーが英国内で、すべてシルバーストンから半径125km以内に構えているため、地の利を生かすことができるからだ。

 メルセデスも例に漏れず、シルバーストンではリヤウイングを変更していた。翼端板のメインフラップの上にあたる部分に入っている水平のスリットを、前端まで延長(写真:赤色の矢印)。スリット自体は貫通しているが、剛性の関係か、前端部分は金属製のアンカーで固定されているため、完全には貫通していない。

 このアイデアは今年のウインターテストからトロロッソが採用しているものと、ほぼ同じ。翼端板の後方にもトロロッソと同型のフィンを4本(写真:黄色の矢印)追加している。なおトロロッソのフィンは5本なので、まったく同一ではない。



 

 シルバーストンの予選では、ルイス・ハミルトンが3番手以下に1秒以上の大差をつけてポールポジションを獲得したメルセデス。シーズン中盤となってもアップデートの手を緩めず、貪欲に進化を目指している。