Q2も予定通り、10分間のインターバルを挟み15時15分に開始。7分間で行われるためQ2開始と同時にコースインしていきます。このとき雨は上がっていて、路面も次第に乾き始めている状況でした。ここでも ITOCHU ENEX TEAM IMPULの2人は着実にタイムを刻み、関口1.43.186で5位、オリベイラは1.43.326で6位。ポールポジションを決する最終Q3への進出を決めました。
フォーメーションラップ1周を終え、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラが3番グリッド、関口雄飛が5番グリッドへ整列しレースのスタートを切りました。オリベイラは危なげなくスタートを切り、若干スタートで出遅れたPPスタートのNo.41 ストフェル・バンドーン選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)へ2位スタートのNo.1 石浦宏明選手(P.MU/CERUMO・INGING)とともに迫っていきますが、この2台が揃って1コーナーをオーバーラン。オリベイラはその隙に一気にトップへ浮上します。しかし、4周目の最終コーナーでミスがありコースアウト。トップの座をNo.37 中嶋一貴選手(VANTELIN TEAM TOM'S)へ明け渡してしまいますが、すぐに2位でコースへ戻ります。
その後オリベイラは中嶋一貴選手に対し10周目時点で3.8秒の差を付けられ、関口も5位のままで、我慢のレースを強いられる展開が予想された16周目、1コーナーでスピンしコース上にストップしてしまったマシンがあったためセーフティーカーが導入されます。10周過ぎからピット作業を行っていたマシンもありましたが、ITOCHU ENEX TEAM IMPULの2台はSC導入すぐのタイミングで続いてピットイン。タイヤ無交換、給油のみでピットアウト。順位をキープしたまま、コースへ戻ります。20周目レースがリスタート。スタートダッシュを図りほぼ全車がオーバーテイクシステムを使う中、オリベイラも中嶋一貴選手へテールtoノーズとなりますが、順位浮上とはならず。関口も5位のまま中盤を走行します。
6位へ順位を上げていたNo.36 アンドレ・ロッテラー選手(VANTELIN TEAM TOM'S)に、関口が度々バトルをしかけられるも見事なブロックで順位キープ。先行を許しません。それどころか、バトルをしつつ3位のバゲット選手、4位のバンドーン選手との差も縮めて4台が超接近戦へ。残り10周を切っても、前のみを見据えている関口は、まず46周目のダンロップコーナーでバンドーン選手をオーバーテイク。4位へ浮上。しかし、ロッテラー選手も関口に続いて順位を上げていて予断を許しません。翌47周目、続けて同じダンロップコーナーでバゲット選手もオーバーテイクし、3位表彰台圏内へと滑り込んできました。気迫あふれるバトルを繰り広げ、ピット内そして観客席は大いに盛り上がりました。
ドライバー2人が揃ってエキサイティングなレースを披露し、その実力をご支援いただいている伊藤忠エネクス株式会社様をはじめとするスポンサー各社様、またファンの皆さまに存分に楽しんでいただけたレースになったかと思います。ポイントランキングでもオリベイラが一気に2位に浮上し、チームランキングも同じく2位に食い込んできました。この結果に甘んじることなく、中盤戦以降もこの勢いを持続し、最終戦まで気を引き締めて戦います。引き続き、ITOCHU ENEX TEAM IMPULへのご声援どうぞよろしくお願いします。