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超高速ラリーの洗礼!? 勝田&新井のERC初挑戦は両者クラッシュに終わる

2016年07月20日 12:41  AUTOSPORT web

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新井大輝/グレン・マクニール組
TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムにて欧州でトレーニング中の勝田貴元、新井大輝の両選手が、7月15(金)~17日(日)に開催されたFIA欧州ラリー選手権(ERC)第6戦、auto24Rally ESTONIAに参戦した。 

 両選手にとって初めての挑戦となったERCは、各国から実力ある選手が集まるラリー選手権である。今回のエストニアのコースはERCの中でも特に車速の高いコースで、2人のドライバーにとってチャレンジングな取り組みとなった。
 15日に行われた予選結果に基づく出走順選択により、勝田は5番手、新井は6番手でスタート。新井はSS5までクラス7位と健闘していたが、SS6のハイスピードコーナーで車両を大きく転倒させ、損傷がロールケージにまで及んだためリタイアとなった。勝田はSS3でコースオフし、リヤサスペンションを破損させてデイリタイア。メカニックにより勝田の車両は修復され、翌日にリスタートすることが可能となったが、SS11で再びコースオフし、この日もリタイアに終わった。
 両選手にとって苦い経験となったこのラリーだが、それぞれラリードライバーとしてレベルアップするための課題が明らかとなった。次戦までのトレーニングの中で課題の解決を図る。 

■新井選手
今回のリタイアはペースノート作りに問題がありました。エストニアはハイスピードコースで、フィエスタR5の車速域をイメージしながらペースノートを作ることがとても重要だったのですが、自分の中でまだ高い車速域でのペースノート作りが確立できていませんでした。どんな道でも自分のペースノートを確立して走れるようになりたいと思いました。

■勝田選手
今回のミスは明らかに自分のミスです。ダニエルの協力もあってペースノートは問題なく作れていました。車速域の高いエストニアで路面に対するブレーキのタイミングの取り方を誤ったことに大きな問題がありました。この経験を忘れずにこれからのラリーに活かしていきたいです。

■チーフインストラクター:ヨウニ・アンプヤ
今回は、ふたりとも残念な結果に終わった。フィンランド国内ラリー選手権から欧州ラリー選手権へとステップアップしたが、彼らの成長スピードから考えれば早すぎることはなかった。今回のリタイアの原因は明らかで、次につなげていく過程と考えている。次戦も挑戦していく姿勢を失わずに、このプログラムを継続していく。



次戦予告:7月28(木)~31日(日)にフィンランドで行われるFIA世界ラリー選手権(WRC)RC2クラス 第8戦「Neste Rally Finland」に参戦!引き続き、応援をよろしくお願いいたします。


TOYOTA GAZOO Racing オフィシャルサイト
http://toyotagazooracing.com/