7月も後半に入り、そろそろ夏休みを取る人もちらほら出てくる頃合いだろう。今年からは8月11日のお盆の時期に「山の日」が施行されて祝日が増えるが、働く人にとってどう影響を与えるか気になるところだ。
理想の夏休みは7日間だが、現実は平均3.9日間
調査会社のマクロミルが7月19日、会社員・公務員を対象にした「夏休みの過ごし方」についての調査リリースを発表した。調査は7月7日、20歳~59歳の有職の男女で、会社員または公務員に該当する人を対象にインターネットで実施。971人から回答を得た。
「理想の夏休み期間」について聞くと、最も多かったのが7日間(28.9%)。2位に10日間(19.6%)が続いた。一方で「夏休みの予定取得日数」を聞くと、平均は3.9日。理想の夏休み期間である7日間の約半分の日数しか夏休みが取れないという現状が明らかになった。理想の現実のギャップは大きい。しかし、夏休みを取れるだけマシかもしれない。予定取得日数で最も多かったのはなんと0日(19.2%)だったからだ。
気になるのが今年からスタートする「山の日」だろう。今年の8月11日は木曜日にあたり、翌12日の金曜日に休みを取れば土日とつなげて4連休も可能になる。「『山の日』施行の恩恵」について聞いたところ、「山の日ができたことで例年より長くなる予定」と回答した人はわずか16.9%にとどまり、8割以上の人は山の日の恩恵を受けられないようだ。
「日本人は生産しない、稼がない勇気を持つことも必要だと思う」
夏休み取得予定者に「夏休みの予定」を聞いたところ、1位が「家でゆっくり過ごす(58.1%)」、2位が「家族団らん(47.3%)」、3位が「墓参り(42.2%)」という結果になった。旅行やレジャーに行くよりは、家でのんびりと過ごしたい気持ちを持っていることがわかる。
「夏休みを利用してたくさん寝たい」と思っている人は、予定者、希望者を合わせて72.6%に上る。夏休み中にどこかに行ったり、家族と過ごしたりするのではなく、寝て過ごしたいと思っている人はかなりいるようだ。普段からよほど疲れがたまっているのだろうか。
マクロミルが発表したデータに対しツイッターでは、
「夏休みに限らず休みが取れないというのは絶対に間違ってますってこの国は。 たった一度の人生で仕事だけで終わる気ですか? それが趣味で楽しくてしかたがないのなら構わないのですが」
「日本人は生産しない、稼がない勇気を持つことも必要だと思う」
など、休みが少ない、もしくは取れないという現状を嘆く人もいた。
一方で夏休み中も仕事をしようとする人が24.5%存在することも見逃せない。具体的な内容や仕事に費やす時間は不明だが、夏休みが0日の人からの「ふざけるな」という声が聞こえてきそうだ。
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