スーパー耐久シリーズを運営するスーパー耐久機構(S.T.O)は、11月19~20日に大分県日田市上津江町のオートポリスで開催を予定していたスーパー耐久第6戦について、予定どおり開催すると発表した。
オートポリスは、平成28年熊本地震の影響でコースやサーキット施設にダメージを受けており、スーパーGT、スーパーフォーミュラ、全日本F3についてはすでに開催中止が決定。スーパーGTは最終戦もてぎの際に2レースを開催、スーパーフォーミュラについては岡山国際サーキットで開催が決まっていた。
そんななか、11月に開催が予定されていたスーパー耐久については開催の可否が注目されていたが、オートポリスが10月1日に営業再開することが決まり、予定どおりの日程で開催されることになった。今季、スーパー耐久はさまざまなレースフォーマットで開催されているが、オートポリス戦は3時間耐久の2レース制で、20日午前にST-4~5の決勝が、午後にST-X~4の決勝が行われる。
「4月16日以降、本年に開催予定だったビッグイベントの中止を決断せねばならない状況が続き、皆さまには大変ご心配をおかけしました。しかしながら多くの皆さまの温かいお言葉に支えられ、10月1日より営業再開となりますことを心よりお礼申し上げます」と語るのは、オートポリスの高野岳裕所長。
「スーパー耐久最終戦が開催ができることになり、我々も一丸となってこれから準備を進めてまいります。この最終戦では、オートポリスからはもちろんのこと、被災した近隣地域からも復興のメッセージ強く打ち出していきたいと思っております」
また、S.T.O.の桑山晴美事務局長は「平成28年熊本地震後より、開催に向け前向きな気持ちを持ち続けたいと全車のゼッケンベース内に[気持ちは九州へ。]のスローガン入り支援ステッカーを貼っています。またチームや観客の皆様、協賛社様を含む関係者から義援金をお預かりし、オートポリスのある大分県にも直接送金してまいりました」と語る。
「現在はほとんど余震もないと現地より報告を受けています。スーパー耐久を開催させていただくことで、オートポリスはもちろん、飲食店や宿泊施設等地域の観光産業にも自然な形で少しでも貢献させていただけたらと考えています」
「感動的な最終戦には、観客の皆様にも勝利だけに関わらず全チームの健闘を称えていただきたい。そして皆様にお越しいただくことが何より復興に結びつきます。ぜひ、多くの方に足を運んでいただきたいと思います」
今回のスーパー耐久開催により、オートポリスにビッグレースが戻ってくることになる。モータースポーツファンにとって、大いに喜びたいニュースだ。