アウディスポーツは、2009年から生産を開始したGT3レーシングカー、R8 LMSの200台目のデリバリーを行ったと発表した。レーシングカーとしては記録的な数字と言える。
アウディR8 LMSは、ル・マン24時間で活躍したプロトタイプカー『R8』の名を受け継ぎ2006年に誕生したスーパースポーツ『アウディR8』のレーシングバージョン。GT3カテゴリーがジェントルマンドライバーによって隆盛をみせ始めていた2009年にデリバリーが開始され、R8 LMS、改良バージョンのR8 LMSウルトラ、現行モデルによるR8 LMSとリリースされてきた。
現在までデリバリーされたマシンは、第一世代のR8 LMS/R8 LMSウルトラが136台、2015年に生産が開始された現行モデルは64台。合計200台となり、一列に並べたときの長さは900メートル以上になるという。R8 LMSはヨーロッパはもちろん、アジア、アメリカ、そして日本でも多くの活躍をみせてきた。
「我々は、200台の足跡を誇りに思うよ」と語るのは、R8 LMSを生産するクワトロGmbHのシュテファン・ヴィンケルマン。
「多くのプレミアムスポーツカーブランドを含む10以上のマニュファクチャラーがそろうGT3カテゴリーは、非常に競争が激しいんだ。こうしてニーズがあるということは、我々の製品に競争力があることを証明すると思う」
「これまでR8 LMSは、世界中で28のチャンピオンシップタイトルを獲得したほか、34のクラスタイトル、24時間レースでの9勝、12時間レースでの4勝という成績を残してきたんだ」