ドゥカティのチーム代表、ジジ・ダッリーニャは、MotoGPクラスでのウイングレット廃止は、ライバルたちによる「スポーツ精神に反する試みだ」と述べている。
昨年、ドゥカティはマシンのフロントにウイングレットを導入。2016年は全マニュファクチャラーがウイングレットを装着するようになった。
しかし、グランプリコミッションは安全上の懸念があるとして、来季からウイングレットを使用禁止にすると通達した。
イタリアの新聞、ガゼッタ・デロ・スポルト紙は、ダッリーニャが安全のためというのは単なる口実に過ぎず、ヤマハやホンダがドゥカティとの差を縮めるために禁止したと述べたと報じている。
「我々は解決策を見つけ出したが、他のチームがそれを止めた。危険なことは一度もなかったし、フロントにダウンフォースを生み出すことでウイリーを抑制するウイングレットはかえって安全だ」
「安全と同じくらい重要なものが、我々に技術的なアドバンテージを与えるという理由で禁止されるのは悲しい。私にはこれがスポーツ精神に反する行いに思える」
またダッリーニャは、ファクトリーチームの同盟であるモーターサイクル・スポーツ・マニュファクチャラー・アソシエーション(MSMA)の役割についても批判した。
「MSMAはたいした意味を持たない。彼らは1年以上かかっても、何ひとつまともな協定を結べていない」