バルテリ・ボッタスのマネージャーを務めるディディエ・コットンはウイリアムズで「やり残した仕事」と約束があると話し、ボッタスはどうやら2017年もこのチームにとどまる可能性が高そうだ。
F1のパドックでは、昨年に続いて今年もボッタスがフェラーリへ移籍するとの噂が取り沙汰されていたが、結局フェラーリは先日キミ・ライコネンとの再契約を発表した。他にもいくつかの選択肢があるものの、来年ボッタスはウイリアムズと共に5年目のF1シーズンを迎える見通しが高まっている。
「バルテリは、今季の初めごろからずっと、ウイリアムズ残留を強く望んでいる。来年はレギュレーションが大きく変わるが、彼はそうした状況でのチームの能力を信頼しているからだ」と、ボッタスのマネージャーを務めるコットンは語った。
「バルテリとウイリアムズの間には、いわばやり残した仕事があり、彼も可能な限りチームに尽くしたいと考えている。彼は勝つためにF1にいるし、もちろんチームの目標も同じだ。彼らはそれを達成するために、ハードワークを続けている」
「ウイリアムズは、大きなポテンシャルを持った偉大なチームだ。特にここ2年間で、彼らはその高い能力を実証してきたし、まだ今後の発展の余地もある。そして、バルテリの献身的な姿勢を見る限り、チームも彼の仕事に満足しているに違いないと思う」
先日ボッタスは、次の契約交渉では自分も「もう少し積極的に関わっていきたい」と述べた。だが、コットンを始めとするマネジメントチームの体制に変更はなく、引き続きアドバイスとサポートを続けていくという。
「それに関しては、彼がリードを取ることになったが、彼はいつでも私たちが背後に控えていることを承知している。(2017年の契約交渉を)急ぐ必要はまったくない。いつになるかを予想するのは、私の仕事ではないしね」
コットンは、エステバン・グティエレスのマネージャーでもある。今年、ニューカマーのハースのドライバーとしてF1に復帰したグティエレスは、これまでのところ厳しいシーズンをすごしており、まだ一度も選手権ポイントを獲れていない。また、プレシーズンテストからシーズン序盤の数戦にかけては、彼のマシンにばかりトラブルが集中したような印象もあった。
そして、フェラーリのジュニアドライバー、シャルル・ルクレールへの期待も高まっており、グティエレスが来年もハースに残れるかどうか、やや雲行きが怪しくなってきたとの見方もある。
コットンは言う。「先日、ギュンター(シュタイナー、ハースのチーム代表)と、初めての話し合いをした。そして、当面はチームとして、そしてエステバン本人も、まずはそれなりの成績をあげることに専念しようと決めた。つまり、もう少しの間、様子を見ようということだ」
「エステバンはチームを信頼している。たしかに、彼は何度か技術的なトラブルに見舞われてきたが、チームもそれを解決するために相当な努力をしている。その成果が示されるのはこれからだ。チームはもちろん、パドックにいる他の人々も、エステバンのポテンシャルはよく知っているし、彼もトラブルがなかったレースではその才能を証明してきた」
「彼はあらゆることを落ち着いて受け入れていて、とても成熟したアプローチを取っている。そして、一生懸命にプッシュし続ければ、いつか必ずチャンスが来ることを知っている」