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DTM第10戦:グリーンが見せた圧勝劇。今季初勝利で王者争いは混沌

2016年07月18日 11:51  AUTOSPORT web

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DTM第10戦ザントフールト/チームクルーと勝利を喜ぶジェイミー・グリーン
オランダ・ザントフールトでドイツ・ツーリングカー選手権(DTM)第10戦はが開催。ポールポジションからスタートしたジェイミー・グリーン(アウディRS5 DTM)が制し、今季初勝利を挙げた。

 前日に行われた第9戦のクラッシュで負傷したエイドリアン・タンベイの代わりにブランパンGTに参戦するレネ・ラストが急遽起用される。

 予選では、グリーンがケイリー・パフェット(メルセデスAMG C63 DTM)を0.079差で上回りポールを獲得。パフェット、クリスチャン・ビエトリス(メルセデスAMG C63 DTM)、エドアルド・モルタラ(アウディRS5 DTM)と続き、前日に勝利したロバート・ウィケンス(メルセデスAMG C63 DTM)は5番手に入った。

 60分+1周(タイヤ交換義務あり)で争われる日曜日のレース。グリーンがホールショットを決めトップをキープ。5番手スタートのウィケンスが好スタートをみせ3番手に浮上。勢いに乗るウィケンスは、3周目にパフェットをオーバーテイクし、グリーンを追いかける。

 ウィケンスを抑えるグリーンは、12周目終わりでいち早くピットイン。ウィケンスもグリーンを追いピットへ。両陣営のピット作業に注目が集まる中、ウィケンスは3.5秒でピットアウト。しかし、アウディ・スポート・チーム・ロズベルグは2.5秒でグリーンを送り出しトップを死守する。

 全車がピットインを終えた28周目にグリーンはトップに返り咲き、ウィケンス、パフェット、ビエトリス、モルタラと続く。

 グリーンを攻めたいウィケンスだったが、34周目に左フロントタイヤに問題が起きコースオフ。コースになんとか復帰するも5番手に後退してしまう。

 トップを快走するグリーンは、ペースをコントロールしトップでチェッカーを受け、今季初勝利を挙げた。2位にはパフェット、3位にモルタラ、ランキングトップのマルコ・ウィットマン(BMW M4 DTM)が4位に入った。

「ここザントフールトで勝ててとても喜んでいるんだ。この勝利を何年も待っていたんだ。今日、すべてがうまくいったよ。ピットストップ後のタイヤはとてもよかったね。ロバート(ウィケンス)やゲイリー(パフェット)を引き離すことができた」とグリーン。

 ウィットマンは12ポイントを加えランキングトップをキープ。初勝利を挙げたグリーンが7ポイント差の2位に浮上している。