レッドブルF1に加入して以来、マックス・フェルスタッペンはチームメイトのダニエル・リカルドに対抗するため、予選でのスキルを上げる必要を感じていることを認めている。
トロロッソから移籍して6戦目となった先週のイギリスGPで、フェルスタッペンは初めてチームメイトのリカルドを予選で上回った。以前はF1では2年目のカルロス・サインツJr.とコンビを組んでいたが、レッドブルに移ってからは優勝経験を持つリカルドと勝負することになり、さらなる鍛錬を強いられるようになったと言う。
「とても速いドライバーのとなりで走ることになったので、今の僕はこれまでとは異なるアプローチをしている。リカルドは本当に速いから、トロロッソにいたころよりドライバーとしてのスキルをもう一段階、上げなければならない」
フェルスタッペンが予選でリカルドに拮抗できるようになるまでは数戦を要したが、これまでもレースでは輝きを見せていた。レッドブルへの移籍から6戦(スペインGPからイギリスGP)の合計獲得ポイントでは、フェルスタッペンが77ポイント、リカルドが64ポイントとなっている。ドライバーズランキングではフェルスタッペンがリカルドに10ポイント差にまで迫り、表彰台回数でもスペインGPでの衝撃的な優勝を含む3回と、チームメイトを上回る好成績だ。
移籍から2カ月となった現在、まだ改善の余地はあるとしながらも、チームでの居心地は「どんどん良くなっている」とフェルスタッペンは語る。
「シーズンを通してだけでなく、来年もその次のシーズンも改善をし続けなきゃいけない。この世界では常にコンスタントに前進していかなければならないんだ。僕はレースで不調になることはない。いつだって大きな自信があるんだ。昨年のレースペースはどんな状況でもかなりいいタイムをマークできていたから、そこを心配する必要はないと思っている。レース中にマシンをどう操うかというよりも、本能的に僕は他のマシンと戦うのが好きなんだ。だから今は予選に向けてクルマをどう改善していくか、最後の詰めの段階を学んでいる。すべてを上手くまとめ上げて、予選であとコンマ1秒縮められるかどうか、というところじゃないかな」