スーパーフォーミュラ第3戦富士の決勝前フリー走行で、大クラッシュが起きた。30分のセッションのチェッカーラップでNAKAJIMA RACINGの中嶋大祐が300Rで大クラッシュ。中嶋大祐は自力でマシンを降りて大事には至っていないようだが、担架でメディカルセンターに運ばれた。車体はコクピット部を残してほぼ形を残しておらず、クラッシュの大きさを物語っている。
クラッシュするまでの経緯は映像が映されていないためわからないが、アウト側のガードレールが大きく凹んでおり、車体は左右のフロント、リヤともにタイヤがサスペンションの根元から外れており、特に右側の破損が大きい。また、リヤエンドではエンジンから小さな炎が数カ所で見られ、駆けつけたファイアーマーシャルの消化作業によって炎は鎮火、大きな白煙が周囲を覆った。
300Rはヘアピンから立ち上がってダンロップコーナーへと続く、緩やかな右コーナー。日曜午前の練習走行はウエット路面からスタートして、序々に路面が乾き始め、終盤はドライタイヤに履き替えて走行する滑りやすく難しいコンディションの中でのセッションだった。
チェッカーラップだったこともあり、セッションはそのまま進行し、メインストレート上ではスタート練習が行われた。決勝に向けて、クルマの修復はかなり厳しい状況と推測されるとともに、中嶋大祐の容体が心配される。
中嶋大祐は前日の予選で8番手グリッドを獲得していた。