学生アルバイトに過大な責任を要求する「ブラックバイト」が問題となっている。シフトを強引に決められ、学業に支障をきたす学生も少なくない。
そんな中、愛知県内の牛丼チェーン店でアルバイトをしているという学生が7月13日、社員とやりとりするLINEのスクリーンショットをツイッターに投稿。その内容が「ひどすぎる」とネット上で炎上している。
「雇用を人質にして無理強いするバイト多すぎ」と批判殺到
やりとりの概要はこうだ。学生は、翌日にテストがあるため深夜0時から朝5時までのシフトに入れないことを店側LINEで伝えたが、社員は
「9-14のシフトで9時半からテストだから行けないんですってのならわかるけど、それで0-5出れないってのが意味がわからない」
と返信。さらには「寝なければいいじゃん」「そのまま、5アップ後、勉強したらいいじゃん」という驚きの言葉を送っている。
バイトの学生はこれに反発。そもそもシフトは固定ではないのだそうで、「勝手に入れられて、僕が都合悪くなったら説得してシフトに入れようとするのはどうなんですか?」と返信している。
この投稿が2万件以上リツイートされた。学生が、「ブラック企業すき家の社員やべえだろ、労働環境全く解決してねーよ」と投稿していたこともあり、ツイッターやはてなブックマークでは、
「あれだけ問題になったのに何も解決していないのか…」
「最近は雇用を人質にして無理強いするバイト多すぎだろ」
「すき家の社員もきっと苦しいんだよ…苦しさが苦しさを呼ぶ地獄やな…」
といった声が殺到した。
ゼンショー広報は「現在社内で調査中」と回答
すき家といえば、従業員一人に深夜営業を行わせる「ワンオペ」が問題となり、運営会社のゼンショーが第三者委員会を設置するなどして、労働環境の改善に向けた取り組みを進めているところだ。
もし仮にこのやり取りが事実だとすると、社員の意識は全く変わっていない、ということになってしまう。キャリコネニュースの取材に対し、同社広報担当者は
「現在ネットで出回っているLINEでのやり取りについては、社内で調査を行っているところです。詳細についてはお答えできません」
と述べるにとどまった。
その後の学生のツイートによると、社員からは「シフト入れないなら辞めたら?」とも言われたという。本部ともやりとりをしているというが、学生は「今本部と話し合ってマネージャーが今の店舗から異動しない限り、今回の画像(※LINEのスクリーンショット)は消さないと言いました」と強気な姿勢を見せている。
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