シルバーストンで行われたF1合同テストの最終日を終えたウイリアムズのバルテリ・ボッタスは、望んでいたようなアップデートがされていないと現状を嘆いた。ウイリアムズは今回のテストでは3つの異なるフロントウイングを投入。ボッタスは98周を走り、6番手となるラップタイムを残した。
今回使用したダブルデッカー・リヤウイングは、5月のバルセロナテストでフェリペ・マッサが使用した実績がある。先週のイギリスGPでは今シーズン初のノーポイントに終わり、困難に直面するウイリアムズだが、今回のテストでも大きな進展は見出せなかった。
「シーズン当初のものから現在使用しているものを含めて、3つのフロントウイングをテストできた。少しだけど収穫はあったよ」
「それでも僕らが望んでいたアップデートにはなっていないのが現状だね。もっと大きな変化が生まれると思っていたけれど、ダウンフォースとラップタイムが少し良くなった程度だ」
「それでもいくつか収穫はあった。それがすぐに今後のパフォーマンスに反映されるわけではないけど、後々、効いてくるはずだ」
今回ウイリアムズが使用したダブルデッカー・リヤウイングは、レギュレーション上では使用不可能であり、バルセロナでのテスト以来の実装となった。
「(新しいリヤウイングには)ダウンフォースはあったよ。微調整でバランスが少し良くなったけど、どれくらいダウンフォースが上がったかを知る事が重要なんだ。特に弱点であるコーナーリング中でダウンフォースを稼げるのならば、それを試す必要がある」
ボッタスはFW38に空力アップデートがあったことを明かし、サマーブレーク前のハンガリーGPとドイツGPで投入されるという。
「新しい空力パーツは時間をかけて作られたんだ。大まかな印象として、いくつかの場所が改善されていたね。長いシーズンの小さな一歩かもしれないが、今回のテストは間違いなく重要なものだったと言える」
「特にロングランのデータはレースペースの改善にひと役買うだろう。今回使用したエアロパーツも来年に活かせるはずだ」