13日、シルバーストンでのF1合同テストが2日目最終日を迎え、マクラーレン・ホンダはリザーブドライバーのストフェル・バンドーンと共にトラブルなくすべてのプログラムを完了した。
初日はフェルナンド・アロンソがステアリングを握り、1分31秒290で全体のトップとなったマクラーレン・ホンダ。2日目となる13日はバンドーンが作業を引き継いだ。
最終日のプログラムは、前日に続き、空力の相関精度の確認、セットアップ変更、パワーユニットの機能性およびシステムのチェック、タイヤコンパウンドのテストという内容だった。バンドーンはトラブルなく114周を走り切り、1分31秒764の自己ベストタイムで11人中5番手となった。
チームマネージャーのデイビッド・レディングは、2日間を通して満足いくテストができたと語った。
「フェルナンドが昨日スタートした空力の相関関係のテストをストフェルは引き継ぎ、それを完了した後、パワーユニットとシャシーの中期的な開発アイテムの作業に移った」
「ストフェルはすぐにリズムに乗り、強風とにわか雨に見舞われる場面もありながら、一日を通して一貫した走りをしてくれた」
「2日間のテストの内容には非常に満足している。大量の貴重なデータを集めることができたので、今後の数カ月およびそれ以降にわたるMP4-31の開発の方向性を定めるため、エンジニアたちが分析し、有効に役立てる」
ホンダチーフエンジニア、中村聡氏は、パワーユニットの最新のアップグレードによる向上を改めて確認すると同時に、次戦ハンガリーGPに向けて弱点のチェックも行ったと述べた。
「昨日同様、テスト最終日の今日もすべてがスムーズにいき、テストプログラムのすべての要素を完了することができました」
「新しくアップグレードしたICEインテークシステムの機能性と信頼性をさらに確認し、ハンガロリンクにおける潜在的な弱点をチェックすることができました。ハンガリーに向けてデータセットアップの作業を順調に行ったので、このデータは次回のグランプリウイークエンドの前にミルトンキーンズとさくらにおいてダイナモで分析を行います」
「ドライバーはふたりとも2日間にわたっていい仕事をしてくれました。堅実な走りをし、正確で詳細なフィードバックを提供してくれたので、それを基にして作業を行うことができます。フェルナンドとストフェルに感謝しています」
「最後に大事なことを申し上げたいと思います。チームはこの過酷な連戦とテストを通して素晴らしい仕事をやってのけました」