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「マクラーレン・ホンダの進歩は明らかだが、まだ不十分」バンドーン、2カ月ぶりにテスト

2016年07月14日 08:21  AUTOSPORT web

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2016年シルバーストンF1テスト2日目 ストフェル・バンドーン(マクラーレン・ホンダ)
シルバーストンでのF1合同テスト2日目最終日、マクラーレン・ホンダはリザーブドライバーのストフェル・バンドーンにより順調にテストを進めた。約2カ月ぶりにマシンに乗ったバンドーンは、進歩を感じたと述べている。

 初日はフェルナンド・アロンソがステアリングを握り、1分31秒290で全体のトップとなったマクラーレン・ホンダ。2日目となる13日はバンドーンが作業を引き継いだ。

 最終日のプログラムは、前日に続き、空力のシミュレーターとの相関精度の確認、セットアップ変更、パワーユニットの機能性およびシステムのチェック、タイヤコンパウンドのテストという内容だった。

 昼過ぎに雨が降ったものの、その後ドライコンディションになり、バンドーンはショートランを繰り返して多数のセットアップやバランスを試し、ロングランでタイヤとパワーユニットのパフォーマンスをチェックした。

 バンドーンはトラブルなく114周を走り切り、1分31秒764の自己ベストタイムで11人中5番手となった。


「とても順調な一日だった」とバンドーン。
「午前中の空力テストに始まり、何度かいい走行ができた」

「さまざまな新しいシステムをテストした。インシーズンテストの最後の日だったから、やるべき項目はたっぷりあった。空力とセットアップもそうだし、パワーユニット関係の作業もあった」

「雨の影響はさほど受けなかった。ドライコンディションの時間帯を最大限に利用して走った。マシンの感触はポジティブで、すぐにプッシュすることができた。数カ月ぶりに走ってそれができるのはいい気分だよ」

「イギリスGPの週末に発生したいくつかの問題を解決するため、たくさんの開発作業を押し進めた。ここは一日の中で風の状態がよく変わるから、それがマシンバランスに大きな影響を及ぼす。だから作業は楽ではなかった」

「昨日雨が降ったために、幸いタイヤはたっぷり残っていたから、セットアップ変更をしながら、走りたいだけ走った。今日の作業には満足している」

 
 今年、負傷したアロンソの代役としてバーレーンGPに出場したバンドーンは、スペインGP後の5月の合同テストにも参加。今回の走行はそれ以来の機会となった。

 約2カ月ぶりにMP4-31に乗ったバンドーンは、マシンの改善をはっきり感じたと語った。

「バルセロナの時と比べると、マシンの感触が全く違う。いい意味でだ。乗り込んですぐにすごくポジティブなフィーリングを持った」

「走り出してすぐにプッシュできるというのはいいことだ。そこからよくなっていく」
 
 この2カ月でパワーユニットは2回アップグレードされている。カナダGPに向けて2トークンを使用してターボチャージャーを、イギリスGPに向けて2トークンでICEをそれぞれ改善した。バンドーンは、向上しているのは間違いないと述べている一方で、まだ理想的な状態ではないと語った。

「前回乗ってからすごく時間がたっている。久しぶりにF1カーに乗ると、すごく速く感じるものだ」

「データから進歩は確認できている。でもまだ望むレベルには到達していないから、これからも努力していく」

「テスト中には裏でいろいろな作業が行われるものだ。空力とマシンだけでなく、エンジンに関してもそうだ。ホンダは水面下で(エンジンの向上のために)集中して取り組んでいる」