映画『シークレット・オブ・モンスター』が11月から東京・有楽町のTOHOシネマズ シャンテほか全国で公開される。
ジャン=ポール・サルトルの短編小説『一指導者の幼年時代』をもとにした同作。ヴェルサイユ条約締結直前の1918年のフランスを舞台に、アメリカから来た政府高官の幼い息子が教会に石を投げ、部屋に籠城するなどの不可解な言動を繰り返し、やがて狂気の「独裁者」に変貌していく様を描く心理ミステリーだ。
少年の母役を『アーティスト』のベレニス・ベジョ、少女のように美しい容姿を持ち、次第に性格が激しく歪み始める少年役を同作で映画デビューを果たしたトム・スウィートが演じる。さらに家庭教師役を『ニンフォマニアック』のステイシー・マーティンが演じるほか、『トワイライト』シリーズのロバート・パティンソンも出演している。音楽はスコット・ウォーカーが担当。
なお同作は、昨年の『ヴェネチア国際映画祭』オリゾンティ部門で監督賞と初長編作品賞を受賞。同部門の審査委員長を務めたジョナサン・デミは「身震いする緊張感、戦慄の映画」と賛辞を送った。