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RRターボで往年のサンク復活!?『新型ルノー・トゥインゴ』が待望の初上陸

2016年07月13日 19:11  AUTOSPORT web

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ルノーの3代目トゥインゴ
ルノーのAセグメントを代表するモデルとして、日本でも初代が大ヒットを記録した『ルノー・トゥインゴ』が、今度は中身も大きく進化した3代目として登場した。

 昨年の東京モーターショーでお披露目されたとおり、歴代モデルで初のRRレイアウトを採用した新型トゥインゴは、全長3,620mm×全高1,545mm×全幅1,650mmとコンパクトサイズを実現。車体骨格やパワートレーンは欧州で協業を行なうメルセデス・ベンツとのアライアンスの元で開発され、日本では一足先にデビューした『スマート・フォーフォー』と共有している。


 フォーフォーとの最大の相違点は、搭載されるエンジン。最高出力90PS/5,500rpm、最大トルク135N・m/2,500rpmを発生する直列3気筒の0.9リッター直噴ターボは、ルーテシアなどに搭載されているものをトゥインゴのために再設計したもので、性能と燃料消費のバランスを最適化するため、電気式ウェイストゲートを備える。また、ストップ&スタート(アイドリングストップ)機能、減速時にオルタネーターを稼働させてバッテリーを充電する回生機構、そしてバッテリーからの電源供給機会を増やしてエンジン負荷を軽減し、燃料消費を抑える機能を組み合わせた、エナジースマートマネジメント(ESM)も採用するなど、コンパクト・コミューターとしての機能を高めている。

 さらに組み合わされるトランスミッションは、6速のデュアルクラッチとなるEDCを採用。一足先に触れたスマートの印象からは、ゼロ発進制御の部分にやや荒さは残るものの、走り出してからはシフトショックの一切ない快適な走行感覚を提供してくれる。




 インテリアもトゥインゴらしさ満載で、ボディカラーに合わせて、ブルー、ルージュ、ブラン(白)の3色のインテリアパーツ、シートカラーが組み合わされ、ヘッドレスト一体式フロントシートはパイピングの色がボディカラー同色となり、座面とシートバックがひと続きに見えるデザインとなっている。さらに、ステアリングホールの一部、エアコン吹き出し口、ドアパネルの一部、センターコンソールボックスの蓋もボディ同色とするなど、遊び心にも抜かりなし。

 旧モデルより125mm長い2490mmのホイールベースはキャビンスペースを広げ、後席のニールームはクラス最高の136mmとするなど、「プラス2の空間」以上のゆとりを実現していることは、フォーフォーとも共通する美点。さらに、RRレイアウトによりフロントエンドに構造物がないことで、前輪の切れ角は同セグメント平均の30度を上回る49度を実現し、最小回転半径はクラストップレベルの4.3mとした点も、同様の武器となっている。



 ボディカラーは全6色の展開で『インテンス』が税込189万円。そのインテンスの『キャンバストップ仕様』が199万円。さらに、専用サイドストライプ、専用レッドフィニッシャー、専用フェンダーモール・サイドスカート、専用16インチアロイホイールなどを装備した限定モデル『パックスポール』は199万円。そして1.0リッターのNAを搭載し5速MTを組み合わせたルノーらしい1台『サンクS』が169万円で、後者2モデルは各50台の限定となっている。