ドラゴン・レーシングは、今月7日に開催されたフォーミュラE最終戦で起きたDSバージンによる2つのペナルティに対して提訴したと発表したが、実際にはその後の見通しが立っていないことがわかった。ドラゴンレーシングは年間ランキングで4位で、3位のDSバージン・レーシングとは1ポイント差。この控訴の結果次第では年間ランキング3位が入れ替わることになるが、この問題は未だに答えが見えない状態だ。
年間ランキング3位のDSバージン・レーシングは、ジャン=エリック・ベルニュが2つのペナルティを受けるも最終戦のレースを8位で終え、ドラゴンを1ポイント上回りチームランキング3位となった。
ベルニュは決勝で3位でチェッカーを受けたものの、規定値を超えるエネルギーを使用したとして50秒のタイム加算ペナルティが与えられ、さらにピット作業の際に安全性に欠けるピットアウトを行ったとしてさらに1秒のタイムペナルティも加算され、最終的には8位に順位を落としている。
このベルニュのふたつのペナルティに対し、ドラゴンはロンドンの最終戦後、すぐに提訴をしたものの、まったく解決の糸口は見えていない。
実際、FIA国際提訴審判所による審問日時が決まっていないだけでなく、数週間先も日時が検討される様子もない状況だという。裁判の判決が下されない限り、ランキングは公式に変更はされることはない。