F1合同テストにおいて、レッドブルRB12でコクピット保護デバイス“ハロ”を試したピエール・ガスリーが、視界に関しては問題は生じないが、デザインに抵抗を感じるとの感想を述べた。
FIAはF1に来年からコクピット保護システムを導入したい考えであり、フェラーリが“ハロ”システムのテストを続け、イギリスGPではセバスチャン・ベッテルが“ハロ2”を装着してテスト走行を行った。
レッドブルは異なるデザインのエアロスクリーンを開発したが、FIAのクラッシュテストで合格できず、ハロ型が採用される可能性が高まっている。
シルバーストンでのF1合同テスト初日、レッドブルはRB12にハロシステムを装着、その日のテストを担当したガスリーが1周のインスタレーションラップを走った。
「視界の面ではあまり違いは感じない。でもヘルメットの上に何かがあるのが目に入ると少し変な感じだ。ストレートでは大きな三角形が自分の上に見える」とガスリーが述べたとF1iが伝えた。
「でも慣れることはできると思う。これがついていても走れるのは間違いないよ」
F1にとってハロの導入はいいことだと思うかと聞かれ、「なんとも言えないな」とガスリー。
「僕は好きではない。僕にとってはF1はオープンコクピットだから。どうなるのか見ていくしかないね」
「(ハロがない方が)危険は大きい。それは間違いないけれど、ドライバーはそれを昔から理解している。ドライバーなら誰もが、リスクがあることを知り、それを受け入れた上でレーシングマシンに乗り込んでいるんだ」
「そういう面は変わることはないだろう。ずっとそうしてきたんだからね。今後の成り行きを見ていくが、僕は現状が気に入っている」
レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、もっと時間をかけて調査をした後に結論を出すべきだとして、現時点ではハロの導入に関しては反対に票を投じると述べている。
イギリスGPでテストを行ったベッテルは、前方の視界は問題ないが上を見ると気になると述べた。
ガスリーはテスト初日、ドライコンディションの午前中には電気系トラブルに見舞われ、午後は路面がウエットになったため、タイムは全11人中、最下位にとどまった。