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LEXUS TEAM SARD スーパーGT鈴鹿公式テストレポート

2016年07月13日 11:01  AUTOSPORT web

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DENSO KOBELCO SARD RC F
鈴鹿GTA公式テスト (7/8-9)

鈴鹿サーキット(1周5.807km)
入場者数:8日(金)4,500名、9日(土)6,500名 合計11,000名

 7月8日(金)~9日(土)GTA公式テストが鈴鹿サーキットにて行われ、ヘイキ・コバライネンと平手晃平が駆るDENSO KOBELCO SARD RC Fが参加。雨も心配された初日はドライタイヤ評価を中心に各種テスト項目をこなし1分49秒536の12番手とトップ差1秒にとどまった。ウェットコンディションとなった2日目は1分56秒506の4番手タイムをマークするなど、重い重量ながらも第6戦鈴鹿1000kmへ向けて各種データ取りのプログラムを着実にこなしたDENSO KOBELCO SARD RC F。まずは来週末、7月23日(土)~24日(日)SUPER GT第4戦SUGOでの勝利を目指す。

■7月8日(金):曇り
 暑いながらも曇り空となった鈴鹿GTA公式テスト初日は、気温27度/路面温度30度の中、9時30分からセッション1が始まった。午前中は翌日の悪天候が見込まれたため40分間拡大され2時間40分の走行に。ヘイキが基準のドライタイヤでクルマの確認を行い、雨が降り出す予報だったために早々にセットアップを進め、12周目からは新品タイヤの評価プログラムに移った。各々のタイヤで1分49秒台をマークしていく好調さで、重さを感じさせない走りとなった。赤旗中断後に追加のセットアップメニューでデータ取りを行った後に、56周目にはセッション1のベストとなる1分49秒678の7番手タイムをマークした。アタック中にクリアが取れなかったり赤旗中断となるも、まずまずのテスト出だしでセッション1はトータル65周を走行。56周目にマークしたタイムで7番手となった。

 午後のセッション2は気温28度/路面温度33度に。心配された降雨もパラパラ止まりでドライコンディションでテストが進んでいった。まずはヘイキが午前中に履いたタイヤでクルマのセット変更の確認などを行い、13周目から平手がヘイキの装着したタイヤのリピート評価。22周目から別のタイヤ評価プログラムを行った。31周目からは再びヘイキがステアリングを握ってタイヤを評価。そのままヘイキがステアリングを握って10分間の単独走行では1分49秒536の12番手となった。セッション2はトータル44周の走行となり、初日109周を走破したDENSO KOBELCO SARD RC Fは1分49秒536の12番手タイムにとどまったが、各種テストメニューをこなしたテスト初日となった。

■7月9日(土):雨
 テスト2日目は予報通りの雨に。かなり雨量が多く、午前のセッション3が気温22度/路面温度23度の中、9時から開始されたが、コース上の水量が多く、安全面を考慮して雨足が弱まるのを待った。しかし、雨はあまり弱くならずにヘイキが10時15分頃に一度確認のためコースインしたがストレートでハイドロプレーニング現象が起きる状況ですぐにピットに戻ってしまう。結局午前中はテストならず、走行は僅か1周にとどまった。

 午後のセッション4が気温23度/路面温度25度の雨の中、13時40分から開始され、セッション始まりは恒例のセーフティーカー訓練が実施された。雨は降っているものの小雨となり、ウェットタイヤを装着してヘイキがGTAオペレーションに従って走行。SCが退去した7周目から実質的なテストが始まった。ウェットタイヤの評価プログラムをこなしていくが幾度となくアクシデント車両のため赤旗中断に。中々思うような走りが出来ない状況の中でも粛々とウェットのデータ取りに精力を注ぐヘイキ。赤マークをつけてセクターベストタイムを刻むも再び赤旗中断に。最後は10分間延長された中で、ヘイキは渾身のアタックを見せてスロー車両に阻まれながらもセクターベストを刻んで1分56秒506の4番手タイムをマークして無事にテストを完了させた。セッション4はトータル32周の走行に。2日目はトータル33周と少なかったが2日間で142周(825km)を走破したDENSO KOBELCO SARD RC F。テストプログラムを着実にこなし、ドライとウェット両方の貴重なデータを得た有益なテストとなった。

ヘイキ・コバライネン
「ドライとウェットと両方のテストが出来て良かったと思う。鈴鹿の決勝は1000kmと長いから色々なシチュエーションがあるからね。ただ何度も赤旗中断とスロー車両に引っかかって1周を通じてセクターベストをうまくつなぐことができなかった。タイムは思うようにならなかったけど、テスト自体は重いながらも色々なセットを確認できて良いデータが得られたからレースに向けては期待して欲しいね。今回のテストタイムもかなりの僅差だから小さな事でも納得いくまで準備をしっかり整えていきたい。次戦SUGOの決勝に期待していて欲しい」

平手晃平
「雨と赤旗中断が多くて自分自身の走る時間が少なくなってしまい十分に走れたテストとはなりませんでしたが、2日間でドライとウェット両方のデータが得られたのは次戦の対策も含めて良かったと思います。SUGOは昨年のリベンジを果たしたいですし、鈴鹿は今シーズンの天王山になると思います。これからの本番が楽しみですね。今回も大勢のファンの方が悪天候にもかかわらず御来場頂きました。ありがとうございました。引き続き熱い声援をよろしくお願いいたします!」