12日にシルバーストンで開催されたF1合同テスト初日に、フェルナンド・アロンソはマクラーレン・ホンダMP4-31のステアリングを握り、11人中トップタイムをマークした。チームは、トラブルに見舞われることなくたくさんの周回を走りこむことができ、非常に有意義な一日だったと述べている。
午前中はドライ、午後には激しい雨と強風に影響されたこの日、アロンソは105周を走行、1分31秒290でこの日の首位となった。
チームは、不安定な天候ではあったが、ドライとウエット、両方のタイヤを使いながらさまざまなセットアップを試した。初日の作業のメインは、空力コンポーネントのシミュレーターとの相関精度の確認、最近のアップデートに関する風洞データの検証、次の2戦に向けてのセットアップ作業だったという。また、パワーユニットの最新アップグレードに関するテストも行われた。
またこの日集めたデータの一部は来年のマクラーレン・ホンダの来季シャシー開発に役立てられる。
チームマネージャーであるデイビッド・レディングは、ポジティブなテスト初日だったと総括している。
「不安定なコンディションが、フェルナンド、メカニック、エンジニアたちに大きなチャレンジを課したが、今日のテストプログラムを完了でき、非常に喜んでいる」
「雨のおかげでさまざまな仕様を試し、貴重なデータを大量に集めることができた。それが夏休み前の2戦のセットアップに役立つことだろう」
「今日は非常にポジティブな一日だった。フェルナンドが105周を走りこみ、データを収集したことが、明日ストフェル(・バンドーン)と共に進めるプログラムの準備に役立てられる」
「今回のテストで集めるデータはシャシーとパワーユニットの短期的および長期的開発を、特に空力コンポーネントの面で支えることになる。今日のロングランはパワーユニットに関しても有用な走行となり、最新アップグレードを行った後のデータの確認も行うことができた」
ホンダチーフエンジニア、中村聡氏は、非常にスムーズな一日だったと語った。
「今日のテストはイギリスGPでICEに行ったインテークシステムのアップグレードのデータと機能性の確認に集中しました。フェルナンドが堅実で一貫した走行を行ってくれたおかげで、信頼性とパフォーマンスに関する有用なデータを集めることができました。今夜エンジニアたちがこれを分析します」
「ドライコンディションでもウエットでもたくさんの周回を走ることができ、すべてがスムーズに進行しました。テスト初日には満足しています」
テスト最終日となる13日にはリザーブドライバーのストフェル・バンドーンがステアリングを握る。