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男女混合ダンス&ボーカルグループ lol、個性豊かな各メンバースキルを検証

2016年07月13日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

lol『spank!!』

 男女混合のダンス&ボーカルグループといえば、TRFやAAAなどavex発のグループである印象が強い。そして、同じくavexから昨今彗星のごとく現れた新人グループ「lol(エルオーエル)」も今、勢いに乗っている。


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 lolは、2014年に結成された男性2人、女性3人のダンス&ボーカルグループ。2015年8月に『fire!』でメジャーデビューを果たした彼らは、デビュー前からミニライブツアーの開催や、ファン投票を行なうなど、かなりの人気を誇っていた。まさに、満を持してデビューといったところだ。それ以降人気は衰えることなく、2016年5月4日に行なわれた初のワンマンライブ『lol-エルオーエル- live 2016』では、チケット一般発売スタートから3分で即完になったほどである。そんなlolは、全員がダンスとボーカルをこなすスペックの高いメンバーの集まりだ。今回は、彼ら一人ひとりの個性を考えてみたいと思う。


■佐藤友祐


 1万6000人以上が参加したと言われている「avex audition MAX 2013」のアクター部門でグランプリを取った経歴を持つ佐藤。配信ドラマ『進撃の巨人 反撃の狼煙』(dTV)や、舞台『わたしのホストちゃん』に俳優として出演しており、広い活躍の場を持っている。lolには1万人以上が参加した選抜オーディションをかいくぐって加入しているため、歌やダンスのスキルはもちろん高いのだが、演技で磨き上げられた表現力にも注目したいメンバーだ。役者からダンス&ボーカルグループへシフトチェンジをしつつも、成功を掴みとった佐藤の器用さとポテンシャルの高さは、グループに勢いをつける必要要因なのであろう。


■小宮山直人


 甘いルックスが特徴の小宮山直人。「avex artists academy」大阪校出身で、ダンスに強みを持っているメンバーだ。BIGBANG・D-LITEやJAY’EDのバックダンサーを務めた経験もある。そんな小宮山は見た目に反して、相当ストイック。元々は野球選手を目指していたが怪我で断念せざるを得なくなった時に、ダンスでプロを目指そうと決意。そこからは部活後に家で3~4時間練習をし、週1でダンスレッスンをこなす努力を積み重ねてきた。自分でも「0%か100%」と言っているほど、一つのことをとことん極める小宮山がいることで、lolは究極のグループに成長していくことができるのではないだろうか。


■hibiki


 「TOKYO GIRLS AUDITION 2014 AUTUMN/WINTER Powered by Ameba」のアーティスト部門準グランプリ、という華々しい経歴を持つhibiki。街を歩いていたところをスカウトされたというから、容姿のポテンシャルの高さは抜群だ。経験が短いにも関わらず、その歌声とダンスは他のメンバーに引けをとっていないのは驚きである。また、ヘルシーなセクシーさを持つhibikiは、ファッション雑誌『Popteen』(角川春樹事務所)でモデルとしても活躍中だ。ファッションアイコン的なセンスと容姿、パフォーマンス力を持つ彼女に憧れているファンも少なくない。


■moca


 キュートな容姿が人気のmocaだが、その実力は確かなものだ。mocaも、小宮山と同じく「avex artists academy」大阪校出身。8歳の頃からダンスや歌のレッスンをしていたため、キャリアは長い。声質は見た目通り可愛らしいが、しっかり芯が通っているため軽く聴こえることはない。さらにイメージとは反対であるキレキレのダンスも彼女の強みの1つ。コンパクトな身体つき故に、ダンスに勢いがついており、“強さ”を彼女にプラスしているのだ。見た目がいいだけじゃなく実力もあるmocaは、グループの象徴のような存在だ。


■honoca


 クールビューティという言葉がピッタリのhonoca。小宮山、mocaと同じく「avex artists academy」大阪校出身の彼女は、バックダンサーやアクトダンサー、エキストラダンサーなどのオーディションを受け、経験を積んできた。lolのメンバーになる前は、avex artists academy大阪校から生まれたダンス&ヴォーカルユニット・ARCUSの一員としても活動していた。こうした確固たる経験を活かし、lolの選抜オーディションを通過。実力と経験が伴ったカッコいい系の歌声とダンスを武器に、グループの“HUB”的存在になっていると言えよう。


 十人十色の個性を持つlolメンバーたち。その個性がまとまり、一つの集合体となっているlolが今後も活躍していくのは間違いない。新人アーティストとは思えない完成度の高いパフォーマンスを、より多くの人に届けてもらいたいと思う。(高橋梓)