レッドブルは、7月12日から始まるシルバーストンF1合同テストにて、フェラーリが開発したコクピット保護システム「ハロ」のテストを行う。
フェラーリは今季開幕前のテストで、ハロを初披露。イギリスGPの金曜日にはセバスチャン・ベッテルが改良型の「ハロ2」を装着してコースを走行した。ベッテルは走行後に「視認性を向上させる必要がある」と語っており、このチタン製デバイスには、まだ課題が多い。
レッドブルは別種のコクピット保護システム「エアロスクリーン」を開発しているが、FIAによるテストで安全性や強度において気になる点が見つかったため、FIAは2017年の導入に向けて、ハロを推進している。
しかし、レッドブル代表のクリスチャン・ホーナーはハロへの懸念を表明している。
「あまりエレガントな解決法とは思えない。もっと時間をかけて、あせらず、じっくりと検討するべきだ。ハロの熱心なファンには、とてもなれないね。現時点では、このシステムに賛成票を投じることはできない」
FIAがハロの装着を義務づけるためには、ストラテジーグループでチームの了解をとりつけ、F1コミッションで承認されなければならない。FIAは「安全性」を理由に導入を強行することもできるが、いまだハロの採用は正式には決まっていない段階にある。