厚生労働省は7月12日、「2015年国民生活基礎調査」の結果を発表した。1世帯あたりの平均所得金額は541万9000円で、2014年から13万円(2.5%)増加した。
中央値は427万円。平均以下の世帯が6割を超える
平均所得金額は541万9000円だが、中央値は約115万円下がって427万円。平均所得以下の世帯が61.2%を占めており、少数の高収入世帯が平均を押し上げていることになる。1000万円以上の世帯数が10.9%を占める一方、400万円未満の世帯が47.1%と半数近くに及んでいる。
所得金額が平均以下の世帯は、「児童のいる世帯」で38.6%を占めている。3世帯に1世帯以上が平均未満では生活も楽ではないだろう。生活意識を見てみても、生活が「苦しい」と感じる割合が全世帯で60.3%、高齢者世帯で58.0%だったところ、児童のいる世帯では63.5%と高い割合となっている。
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