イギリスGPの表彰台でブーイングを受けたニコ・ロズベルグは、それでも多くのイギリス人ファンに支持されていると考えている。オーストリアGPでは、ルイス・ハミルトンがロズベルグとの接触により、表彰台で罵声を浴びた。その一週間後、今度はロズベルグがイギリス人ファンのブーイングを受けることとなった。
しかし、ロズベルグは自分にブーイングを浴びせたのは、ごく少数だったと感じている。
「ルイスはオーストリアで多くの観衆にブーイングを受けていた。僕はこの週末、イギリスの大多数のファンにサポートを受けていたんだ。僕を嫌う15人ないし、20人ほどの人たちを気にしてはいないよ」
「それよりも、僕をサポートしてくれた多くのファンに感謝を伝えなきゃ。それは本当に素晴らしいことだからね。チェッカー後のスローダウンラップでみんなに手を振ったよ。彼らは最高のレーシングスピリットを見せてくれるんだ」
「彼らはイギリス人のドライバーだけでなく、勝利のために最善を尽くし、情熱的に戦うレーシングドライバーに敬意を示してくれる。それは本当に素晴らしく、クールなことだね。彼らほど熱狂的ファンは他にはいない。これほど多くのファンがサーキットに来てくれて、僕たちのレースに夢中になってくれるんだ。最高だよ」
ハミルトンは、オーストラリアでロズベルグがブーイングを浴びたのは前戦オーストリアGPでの接触が原因だと考えている。
「僕は彼らに落ち着いてほしかったんだ。僕にとっては素晴らしい1日だったし、最高の気分だったからね。それほど多くのブーイングを聞いたわけじゃない。だけど、彼らはものすごく情熱的なファンで、前回のレース(オーストリア)では何か間違いが起きたってことを理解しなくちゃいけない」
「ドイツに行けば、また同じようなことが起きるかもしれない。そんなこと望んではいないけどね」
全体的に、ハミルトンはファンによるブーイングはスポーツを観戦する上で正しくない行為だと考えている。
「僕はサッカーの試合を観に行った時に、他のチームが勝ったとしても、そのチームに対してブーイングなんてしない。彼らのほうがより良い仕事をしたということだからね。それがスポーツマンシップというものさ」