2016年オートバックス全日本カート選手権
KFクラス第5戦・第6戦
茂原ツインサーキット東コース
2016オートバックス全日本カート選手権KFシリーズ第5戦/第6戦
開催場所:茂原ツインサーキット東コース
開催日:7月9~10日
コース:茂原ツインサーキット東コース
●天候:9日:雨、10日:晴れ●路面状況:ウェット/ドライ●参加台数:KF=25台
2016年オートバックス全日本カート選手権KF部門の第5戦・第6戦は、前回からわずか3週間ほどのインターバルで、7月9~10日に千葉県・茂原ツインサーキットで開催された。
例年、猛暑に見舞われる茂原大会だが、今大会は大会初日の土曜日に雨が降り、やや肌寒い天候。日曜日は一転して茂原らしい猛暑となった。
なお、当初は土曜日にタイムトライアルと第5戦予選ヒートまでを行う予定だったが、土曜日午後の雨が予想以上に強くなったため、1時間ほどスケジュールが遅れ、その影響でKFクラスはタイムトライアルのみが消化され、第5戦予選ヒートは日曜日午前中に組み込まれた。
[KF第5戦]宮田莉朋、1年半ぶりの優勝!
土曜日に行われたタイムトラアイルでは時折強まる雨の中、菅波冬悟(CRG・TM・DL)がトップタイムをマーク。2番手には雨を得意とするヨコハマタイヤの小高一斗(CRG・TM・YH)、3番手に高橋悠之(TONYKART・VORTEX・BS)とタイヤメーカー3社が見事にトップ3を占める。
日曜日は朝から陽光が降り注ぎ、気温が上昇。茂原名物の猛暑となる。その中で行われた第5戦予選では菅波がホールショットを奪うものの、すぐに朝日ターボ(EXPRIT・TM・DL)がトップを奪う。その朝日に宮田莉朋(EXPRIT・TM・DL)、名取鉄平(BirelART・TM・BS)が続く。一方、予選3番手スタートの高橋はマシントラブルによりピットイン、また菅波もエンジントラブルで予選を終えることとなる。この予選ヒートでは宮田がトップチェッカー。2位に名取と続いた。
決勝では宮田がホールショット奪うも、序盤のペースに勝る名取が2周目にトップを奪う。その名取をぴったりとマークしたのが宮田。宮田は狙いすましたように10周過ぎにトップに立つと名取を引き離して独走。そのままチェッカーを受けると2014年の最終戦以来となる優勝を飾った。2位には予選をトラブルで走れず、最後尾スタートだった角田裕毅(DragoCorse・TM・DL)、3位に名取となった。
宮田莉朋/優勝ドライバーのコメント
レインのタイムトライアルでは調子が良くなかったのですが、もっと上を狙っていました。ユーズドタイヤでのペースには自信を持っていたので、絶対に優勝できると思っていました。序盤はブリヂストン勢が速かったですが、それも想定内です。午後はアクシデントなどもなくレースをして2連勝したいです。
[KF第6戦]宮田莉朋、フルマークで茂原完全制覇!
午後に入り、さらに気温も上昇した中で進む第6戦スケジュール。予選ではまたも角田がエンジンをかぶらせストップ。第5戦に続き最後尾スタートとなる。
その予選では菅波がトップに浮上。しかし、小高がすぐに逆転し、オープニングラップをトップで戻ってくる。だが、ドライでは苦しい小高は徐々に後退。一方トップとなったのは名取、それを宮田が追う第5戦と同じ展開となる。今度は早めに仕掛けた宮田が、5周目にトップに出ると、その後は独走。決勝のPPを獲得した。
少し日が陰ったタイミングでのスタートとなった第6戦決勝。路面温度も下がったか、序盤はBS勢が躍進する。スタートでは名取がトップに浮上。その後、高橋が名取にかわってトップに立ち周回を重ねていく。しかし、5周目過ぎから太陽が顔を出すとダンロップ勢が上位に進出。10周目には宮田がトップとなる。その宮田に迫ったのが最後尾から追い上げた角田。角田は16周目に2番手に上がると、宮田のリードを削っていき、ついにはテールトゥノーズへと持ち込む。その勢いのまま、20周目に宮田をかわしトップに浮上。しかし、宮田も離れない。25周目、再逆転した宮田だったが、最終ラップの1コーナーで今度は角田がインをさしトップを奪う。その後は要所を締めていく角田。しかし宮田は狙いすまして最終コーナーでインに飛び込み逆転。茂原大会完全制覇を達成した。2位に角田、3位には高橋が入った。
宮田莉朋/優勝ドライバーのコメント
チャンスを生かすことができてよかったです。最終コーナーもKF3年目の経験を生かして勝負しました。次回のSUGOへ向け、いい手ごたえもつかめましたので、SUGOでダンロップに優勝をプレゼントしたいと思います。