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地方在住オタクが直面する地域格差問題 最低賃金が安すぎて東京のイベントに参加することもままならない

2016年07月11日 20:01  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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同じ時間働いても、住んでいる地域によって最低賃金が異なる「地域格差」が問題になっているが、オタクの世界でも地方と東京の格差が深刻な影を落としているようだ。

山口県在住の人物が7月9日、「オタク地方民ここがすごい」というタイトルでツイートし、地方在住オタクの辛さを投稿した。

「イベントに行くだけで小旅行 数百円のグッズを買う為に東京行くとお金が5桁レベルで飛ぶ 地方学生に対する『お金ないならもっとバイトすれば?』は禁句。地方の最低賃金は東京よりだいぶ低く時給900円はレア高額バイト 連休じゃないと次の日の予定にも響く」

最低賃金の差は最大で214円、「月収で新幹線乗れるかも微妙なレベル」

イベントは東京をはじめとする大都市で開催されることが多く、地方在住のオタクにとっては会場に行くだけでも時間とお金がかかってキツイ。イベントでの限定グッズなどもあったりするので、地方オタクにとっては辛いところだ。

背景には最低賃金の格差がある。最低賃金が最も高い東京都は907円。最も低い鳥取、高知、宮崎、沖縄の4県は693円であり、全国の最低賃金は最大で214円の差が見られる。8時間労働をしても、働く場所によって約1700円の差が出る。距離だけでなく金銭的にも格差があるのは確かにやってられない。

このツイートは約10000件リツイートされた。Togetterでもまとめられて話題になっている。

「東京に行きたいのにその東京に遠い東北、九州沖縄地方の最低賃金が最低クラスっていうのめちゃくちゃ面白いですよね」
「夜勤でも900円行かないからな」「月収で新幹線乗れるかも微妙なレベル」

中には「円盤(※CDやDVD、BD)買え円盤買えと言ってる割に特典についてくるイベントの開催場所は東京ばっかってとこにアンバランスさを感じて仕方がない」という投稿も。コンテンツを作る側も東京しか見ていない、ということなのだろう。

「昔の地方アニオタから見たら今なんて天国」とはいうけど……

また、地方は都心に比べて生活費が安いイメージを持たれがちだが、実際はそうでもない、という指摘も多数出ていた。

「田舎ははっきり言って都市部よりも選択肢がなくて物価高いし車で年間数十万のコストを強要されるし他人の趣味を粗探ししたがる人が多かったり(変な趣味なら仲間内総出でフルボッコだドン)何を買うにも通販しか選択肢がないわで、オタクにはとことん暮らしづらかったなあ」

地方だと車社会になるため、車の維持費によって生活費が跳ね上がり、不便さを感じているというツイートもあった。

ただ一方で、

「昔の地方アニオタから見たら今なんて天国かと勘違いしてしまうような環境なんだが便利になったらなったで新しい悩みが出てくるものだな」

という人も。最近はネットで公式配信しているアニメもあったりするので、一昔に比べればオタ活は大分楽になった、というのだ。

また、「こんなの最低ラインの話しやろ(笑) この程度で音を上げるならオタクなんかできないね」など、冒頭で紹介した投稿者の挙げた不便さなど問題ではないと言い切る強者もいた。オタクの熱意はいつの時代も凄いものである。

あわせてよみたい:「東京にいる地方出身者は帰って」