レプソル・ホンダのマルク・マルケスは、ホンダの最新型RC213Vのシャシーが自分に合っていないため、2014年型のシャシーで残りのシリーズを戦うとみられている。
ホンダは現在、加速時に生じるリアの不安定な挙動を改善すべく開発に取り組んでいる。カタルニアGP後にバルセロナで最新型シャシーの評価も含めたテストを行った。しかし、マルケスは最新のシャシーに目立った改善は見られなかったという。
マルケスは2013年と2014年にチャンピオンを獲得。2014年は開幕から10連勝を達成した。しかし、2015年は15年型のRC213Vを乗りこなせず、転倒も多くみられた。今季は7レース中、5回の転倒を喫しているマルケスは、オランダGPでシャシーを14年型に戻した。
最新のシャシーについて「正直なところ、テストではもっと目に見えた改善を期待していたよ」とマルケスは語った。
「新しいシャシーを使用したペドロサはいくつかポジティブな改善を感じたみたいだけど、僕はテストでネガティブな印象も受けたんだ」
「唯一ポジティブだったことはコーナーの立ち上がりだね。でも、進入は前のシャシーよりも悪くなっていたよ。だから新型を使うのはやめて、さらなる改善を待とうと思ったんだ」
また、マルケスは14年型シャシーに自信があるからこそ使用しているという。
「14年型のシャシーは、去年の終盤にも僕が戻したものだ。そして、まだそれを使い続けている。フロントタイヤの挙動が僕好みだから、自信をくれるんだ」
「僕たちは、新しいシャシーのリアセクションを最適化しようといろいろ試しているんだ」